最大酸素摂取量
【 さいだいさんそせっしゅりょう 】
1分間に体内に取り込むことができる最大の酸素量(mlで表される)のこと。運動生理学では、70ml/kg/分のように、体重1kg当たりの単位で表される。VO2maxとも呼ばれ、この値が大きいほど、心肺機能の能力が高いと言える(全身持久力を評価する際の要素の1つで、必ずしも値が大きい選手がマラソンを速く走れるとは限らない)。人間は、安静時では、1分間に体重1kgあたり約3.5mlの酸素を使用しているが、男子マラソンのトップ選手が、最大の能力を発揮して走っている時には、80ml前後の酸素を使用することができる。これは、トレーニングしていない一般の人と比べると、2倍ほど高い能力。
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サーキットトレーニング
【 circuit training 】
6種目前後のエクササイズを連続して行い、1セット終了した時点で休息を入れ、それを3〜5セット繰り返すという、1957年にイギリスで最初に考案されたトレーニング方法。これにより、筋力だけでなく、筋持久力、スタミナなどを同時に鍛えることができる。ウエイトトレーニング以外でも、フルマラソンのレース後半の失速を解消するトレーニングとして、1000〜1600mのLTペースでのランニングと3〜4種目の筋トレを連続して行う、ランニングと筋トレをミックスさせた「LTサーキット」などもある。
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サピネーション
【 supination 】
日本語で回外、またはアンダープロネーションともいう。プロネーションとは走行時に外側から着地し、内側へかかとが倒れこむように、また内側アーチが潰れるようにして衝撃を受け止める一連の動きをいう。着地の際、最大荷重時にかかとが垂直に近い時をノーマルプロネーション、かかとが内側へ倒れ込む度合いが大きいときをオーバープロネーション、かかと部が外側へ傾いている状態をアンダープロネーション、すなわちサピネーションという。サピネーションの度合いが高いことをオーバーサピネーション(過回外)といい、着地衝撃が大きく、ランニング障害を引き起こす可能性が高い。予防および緩和は専門のショップなどでシューズやインソールを使って調整することが望ましい。
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サブスリー
【 Sub- three 】
フルマラソンで3時間を切ることをいい、市民ランナーの正式には「Sub-three-hours(サブスリーアワーズ)の略。サブ(sub)は接頭語で、「下、下位、副」などの意味があり、subway(地下鉄)、submarine(潜水艦)のsubと同じ。サブスリーを達成するには、1km平均4分16秒で走らなければならず、フルマラソン完走者の中でも毎年5%程度の割合しか存在しないため、市民ランナーにとって3時間を達成することは大きな勲章であり、ステイタスといわれている。同じくフルマラソンで4時間、5時間を切ることをサブフォー、サブファイブとも呼ぶ。
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サプリメント
【 Supplement 】
日本語で栄養補助食品、または健康補助食品という。日常生活で不足しがちなビタミン、ミネラルなどの栄養素を補給する目的で作られたもののうち、錠剤、カプセル、固形など、通常の食品の形態でないものをいう。サプリメントはあくまでも補助食品であり、医薬品のように効果・効能を謳うものではない。現在では表示等に効果・効能を記載すると薬事法違反に抵触する。
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参加標準記録
【 さんかひょうじゅんきろく 】
国際マラソンに代表されるように、大会への参加資格に、一定の記録の突破を条件としている大会における、その記録のこと。公認記録であることや、タイムをマークした年月日なども条件となる場合が多い。国内で開催されているフルマラソンの大会で、最も厳しい参加標準記録を設定しているのは、福岡国際マラソンAグループの2時間27分(Bグループは2時間45分)。女子の場合、東京は国際の部が3時間、市民の部が3時間30分、大阪、名古屋は3時間15分が参加標準記録となっている。海外の大会では、ボストンマラソンがアメリカ国内からの参加者に対して参加標準記録を設定しているのが有名で、男女別、年齢別の設定となっている。
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私設エイド
【 しせつえいど 】
大会の主催者が設置しているオフィシャルのエイドステーションに対し、コース近隣の住民や、一般の応援者などが、有志で設置しているエイドステーションのこと。私設エイドの温かい対応が、人気の要因の1つとなっている大会もある。陸連のマラソンのルールでは、「定められた以外の場所で飲食物をとった競技者は失格の原因となる」という規定があるため、国際マラソンなどでは、沿道から飲食物を提供すること(提供を受けることも)は控えた方が無難と言える。
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収容車
【 しゅうようしゃ 】
ロードレースにおいて、コース上でリタイアした選手や、関門制限時間をオーバーした選手を乗せて、ゴール地点まで輸送する車両のこと。コース上を巡回していたり、最終ランナーの後方や、制限時間を設定してある関門ポイントに待機している場合など、大会によって収容車の運行状況はさまざまなケースがある。
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賞金レース
【 しょうきんれーす 】
上位入賞者に主催者より賞金が提供されるレースのこと。日本では、公道を使用する大会での賞金レースの開催は基本的に禁止されているが、海外では、トップアスリートが出場する大都市マラソンから、ローカルレースに至るまで、数多くの賞金レースが開催されている。また大都市マラソンでは、着順以外に、世界最高記録更新など、タイムによるインセンティブを設けている大会も多い。主要マラソンの優勝賞金は、シカゴマラソンは10万ドル、ボストンマラソン8万ドル、ロンドンマラソン5・5万ドルなどとなっている。
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ジョグ
【 jog 】
ジョギングの略で、ゆっくり快適なペースで走ること。フルマラソンのトレーニングでは、ペース走、ビルドアップ、インターバル走、LSDなどのように、何らかの強化を目的としたランニングに対し、休養や身体のコンディショニングを目的としたランニングとして行われる場合が多い。初心者ならば、ジョグだけを行っても、ランニングのレベルアップにつながる。
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心拍数
【 しんぱくすう 】
→ ハートレイト
心臓は規則的に収縮と弛緩を繰り返しており、この一連の運動を心臓拍動、心拍と呼び、1分間に心臓が拍動する回数のことを心拍数と呼ぶ。運動を行うと、心拍数は上がり、徐々にペースを上げていき、これ以上のペースアップは不可能という限界時の心拍数を最大心拍数と呼ぶ。市民ランナーがフルマラソンを走る場合、最大心拍数の70%程度の強度で走ることが理想だと言われている。
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ストライド走法
【 stride running 】
←→ ピッチ走法
ストライドとは人間が1歩踏み出すときの歩幅をいう。ストライド走法とは、長距離においてその歩幅を大きくとる、あるいは身長より歩幅を大きくとってスピードを維持する走法をいう。歩幅が大きくなると、上下動が大きい走りになり、着地時に関節等にかかる衝撃が大きくなるため、脚力やスタミナが要求される。ストライド走法の代表選手といえば、アテネ五輪・女子マラソン金メダリストの野口みずき。野口は150cmの身長に対してストライドは平均147.7cmと言われており、その身長比は平均97.8%。筋力トレーニングを積極的に採り入れ、ストライド走法を確立させている。
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ストレッチング
【 stretching 】
筋肉、腱、靱帯、関節の伸展運動のことで、身体の柔軟性が高まる。ランニング前のウォーミングアップ時に行えば、ケガや故障の予防に効果があり、クーリングダウン時に行えば、血液の流れが促進されるため、乳酸などの除去に効果がある。方法は、伸ばしたい筋肉を反動をつけずに、限界近くまで伸ばし、しばらく(10〜30秒)静止する、静的ストレッチングが最も簡単に行える。フルマラソンのレース中の、けいれん予防にも効果がある。
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スプリットタイム
【 split time 】
スタート地点から、計測点までにかかったトータルでの経過時間のこと。一方、5km地点から10km地点までのように、地点間にかかった時間はラップタイム(語源はトラックなどの周回タイム)と呼ばれる。ランニング用の腕時計には、簡単な操作でスプリットタイムとラップタイムを計測できる機能が付いているので、フルマラソンのレース中、自分のスプリットタイムを把握できると、ペースの確認に役立つ。大会によっては、全選手のスプリットとラップタイムを計測し、完走証にグラフ表示してくれるところもある。
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スペシャルドリンク
【 special drink 】
レース中の給水用に、選手本人が自分に合った飲み物を個々に用意し、大会主催者によって所定の給水ポイントに配置されるドリンクのこと。対応できる数に限りがあるため、出場選手数の少ない国際マラソン以外では、ほとんど受け付けられていないが、市民レースでも、まれに受け付けてくれる大会も存在する。ドリンクの中身は、選手それぞれだが、最近は市販のスポーツドリンクを薄めたものを用意する選手が多い。
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制限時間
【 せいげんじかん 】
大会主催者がレースのスタートからランナーのタイム計測を行う時間の範囲のこと。この時間をオーバーすると、たとえフィニッシュ地点に自力で辿り着いても公式な完走者としては認められず、着順などからは除外されてしまう。国内で開催されるフルマラソンの場合、制限時間を5〜6時間に設定している大会が多い。
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世界新記録
【 せかいしんきろく,New World Record 】
コースや気象条件によって、記録が左右されるロードレースの場合、国際陸上競技連盟(国際陸連、IAAF)が記録公認をしていなかったため、従来を上回る記録を出しても「世界最高記録」と言われていたが、2004年に同連盟は記録公認諸条件を整備し、フルマラソンを含む道路競技の記録も「世界新記録」と呼ぶようになった。2007年11月末現在、男子の世界最高記録はH・ゲブレセラシエ(エチオピア)が2007年のベルリンマラソンでマークした2時間4分26秒。女子の世界最高記録はP・ラドクリフ(英国)が2003年のシカゴマラソンでマークした2時間15分25秒となっている。
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ゼッケン
【 】
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走友会
【 そうゆうかい 】
走るという目標や趣味を通じて、共に練習会を行ったり、仲間と親睦を図りながら活動を行う集まりのことをいう。ランニングクラブというところもある。年齢や職業など、さまざまなランニング観を持つ人々との交流によって、ランニングに関する情報やアドバイスを得ることができたり、ランニングライフそのものの充実につながる有形無形のメリットがある。全国にさまざまな形態の走友会があり、そう高くはないが入会金、年会費など、運営に関わる実費を徴収するところがほとんどである。
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速筋
【 そっきん 】
←→ 遅筋
瞬発力を引き出す時に使われる筋肉。無酸素運動の時によく使われる筋肉で、その筋肉の色から白筋ともいわれている。速筋は筋肥大しやすい筋肉だが、疲れやすい筋肉であり、短距離を走るときはこの速筋が多く使われる。
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