「オイシイ」トレイルコース
  • 第10回:
  • 青梅線の南側は天狗岩への寄り道コース

青梅・天狗岩コース(東京)

  • 約9.8km
  • 2時間
天狗岩からは、天気が良ければ東京都心も望むことができる

天狗岩からは、天気が良ければ東京都心も望むことができる

 「青梅丘陵」(連載第9回)は青梅線の北側であった。
 このコースも駅から駅へ主義は変わらず。ただし青梅線の南側だ、その名も「天狗岩あるいは赤ぼっこコース」。スタートは青梅駅のひとつ先、宮の平(みやのひら)駅。ゴールは青梅丘陵と同じ、青梅駅だ。
 宮ノ平駅から南西に下って、多摩川を和田橋で越え梅ヶ谷峠をめざそう。そこからゆるやかな稜線が東へ延びている。もちろん楽しく走れる、左手に多摩川と青梅の街が開けてきたら天狗岩への案内があるので、ちょっと寄り道。天狗岩からトレイルに戻って少し進むと赤ぼっこ(ヘンだけどちゃんと山の名前)、このコースの最高峰。とはいえ410mだから、これがどんだけ優しいトレイルであるか、おわかりいただけるだろう。
 距離もお手頃、ゆっくり走っても2時間あれば青梅駅に到着できるはず。馬引沢峠を越えると10分ほどで旧二ツ塚峠、ここからトレイルは北東へ。墓地公園を過ぎたらまもなく天祖神社、お社の裏手にぽんと出る。
 舗装路を北に進むと多摩川、越える橋は調布橋だ。のんびり歩いて「赤塚不二夫会館」の前を進めば青梅駅前に着く。
 ところで、「青梅丘陵」にしても「天狗岩」にしてもなぜ青梅駅をゴールにするのか? 逆走はいかんのか? いかんです。宮の平駅より青梅駅始発の上り(東京方面行き)のダイヤが多いからだ。日曜日午後3時〜5時の間なら1時間あたり6〜7本、しかもその中にホリデー快速という素晴らしいダイヤもある。宮ノ平駅をゴールにすると、この駅からは同じ日曜の午後3時〜5時の間、上り電車は1時間に2~3本しかない、しかもほとんどが青梅駅止まり。まるでお話になりません。

道標に従い、天狗岩へ

道標に従い、天狗岩へ

ここがコースの最高峰「赤ぼっこ」

ここがコースの最高峰「赤ぼっこ」

コース

※マップのコースは手動で作成しております。多少の誤差はご容赦ください

プロフィール

内坂庸夫
(うちさか・つねお)

内坂庸夫(うちさか・つねお

雑誌『ターザン』でトレランの連載「Trail run king」「Trail run,ran,run」を担当。
多くのトレイルコースをガイドしている。初フルマラソンは2007年東京マラソン、3時間46分。

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