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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • Da MONDE TRAIL(ダモンデトレイル) Challenge3H耐久トレイルレース

開催日:2月22日(日)
開催地:愛知県新城市

ビギナーも安心! 自然公園内の3km周回コース
3時間の周回数を競うトレイルの耐久レース!

リポート/落合 友樹さん

128チームの第一走者がいっせいにスタート
128チームの第一走者がいっせいにスタート

愛知県東部に位置する新城市。その中でも北部の山々に囲まれた愛知県民の森に特設されたトレイルコースを使って、
初開催となる「Da MONDE TRAIL(ダモンデトレイル)
Challenge3H耐久トレイルレース」が行われました。
このユニークなネーミングである「だもんで」というのは、
三河地方の方言で、「~だから」の意味で、奥三河の地元らしい洒落の利いた名前です。

このトレイルランニングイベントは、ほかの大会と違い、
1周約3kmのトレイルコースを周回するコースレイアウトで、3時間という制限時間内に何周回できるかを競い合う形式をとっています。そのため、初心者でトレイルランニング初参加という方でも、3kmという距離であれば走りきれるという安心感と、自分ひとりではなく仲間とチームを組み(最大4名)、予め決められた場所で仲間と交代することで、トレイルランニングというハードルの高さを極力下げ、誰でも参加できる気軽さを実現しています。また、上級者のためには、ソロクラスが設定されていて、ひとりで周回コースを3時間走りきることも可能です。

かくいう私も趣味で軽く走るぐらいで、トレイルランニングは初参加ということもあり、仲間を募って4名で参加しました。 普段ロードを走ることはあっても、トレイルランニング経験は自分を含めてゼロという我がチームでしたが、当日、スタート前にコース試走を行い、コース全体の危険ポイントをチェックすることで、参加前の不安はなくなりました。


駅伝のようにタスキをかけてスタート!
小川に沿った変化に富んだコース

3時間でどれだけ走れるかを競うトレイルレース。次の走者にタスキをリレーしていく
3時間でどれだけ走れるかを競うトレイルレース。
次の走者にタスキをリレーしていく

小雨が降る中、271人の参加者が集まった愛知県民の森のキャンプファイヤー場を基点に、3時間耐久レースがスタートしました。第一走者がタスキを駆けて一斉に走り出す光景はまるで駅伝のようであり、非常に賑やかでした!
私自身は第3走者として走ることになり、スタートから約30分後にタスキを受け取り、いざトレイルコースへ。

コースは愛知県民の森を流れる小川に沿ったコースとなり、平坦基調で高低差はそれほどありません。しかし階段登りや河を渡る箇所があり、トレイルの醍醐味を味わうことができます。シングルトラックが全体の半分ほどを占めており、地面に這う木の根を越えたり、川に掛かる木の橋を渡ったり、階段などテクニカルな部分も見受けられます。しかし総じて走りやすいコースといえるでしょう。

そして他のトレイルランニングイベントと大きく違うのが、周回コースを回ることにより、絶えず参加者が前か後ろを走っていて、一人ぼっちになることがない点です。常にほかの参加者が視界の中にいることにより、初心者にとっては安心感が違います。
また上級者の走りを何度も見られるのも特筆すべき点で、上級者のスムーズな、美しいフォームのムダのない走りを何度も(周回遅れにされているのですが)見られるのは大変参考になりました。

短めの周回コースなので、前後に人がいて、ひとりぼっちになってしまうことも少ない
短めの周回コースなので、前後に人がいて、
ひとりぼっちになってしまうことも少ない


自分の走る番がくるまで情報収集
刻一刻と変化する順位情報に力も入る!

広大な愛知県民の森公園の中に設置した、約3kmの周回コースは小川に沿ったコース
広大な愛知県民の森公園の中に設置した、
約3kmの周回コースは小川に沿ったコース

私は1周を 約13分ほどで周回し、第4走者にタスキを渡します。次に走る番までの間、会場に設置された出店ブースを見ると、石釜を持ち込んで焼いてくれるピザ屋さんや、コーヒーや軽食を出してくれるお店もあり、お陰で待ち時間も充実した時間を過ごせます。

我がチームは4名でのエントリーのため、自分が走った後はひとりにつき約15分かかるので、約45分間は待ち時間があります。その間に体力の回復し、仲間との情報交換(コースのどこが危ないとか、どこが気持ちよく走れるといったこと)をしている間に、あっという間に順番がやってきます。

また計測チップ付きのタスキを使用しているため、周回する度にカテゴリー別の現在の順位と、前との差が表示されるため、走りにも力が入ります。1時間に1回で、合計3回の自分の順番をこなし、あっという間に3時間が経過。ゴールゲートが開かれると、ランナーが飛び込んできます。仲間と一緒にゴールしたランナーの顔には3時間走りきった達成感が滲み出て皆、笑顔ばかりです。

この大会、トレイルランニング未経験というビギナーが参加者の8割を占めたとのこと。この大会をきっかけに、トレイルランニングに目覚めた方も多いと聞きます。他のトレイルランニングイベントが上級者、熟練者向けへ難易度が上がる中、このような初心者向けのトレイルランニングに触れるきっかけになる大会が開かれたことに、大きな意義を感じました。

かくいう我がチームも男女混合チームの部で3位と、トレイルランニング未経験者で作ったチームとしては上出来すぎる結果に大満足でした。トレイルは大自然の中での気持ちよさも含め、総合的な力を必要とするがゆえに、奥が深く楽しいですね。私もダモンテ゛がきっかけとなり、次はどこのトレイルランニングイベントに出ようかなと模索中です。

初心者を考慮して走りやすいコースだった
初心者を考慮して走りやすいコースだった


こちらは駅伝ランナースタイル。走力もスタイルもいろいろだけど、参加者の8割はビギナーだった

こちらは駅伝ランナースタイル。走力もスタイルも
いろいろだけど、参加者の8割はビギナーだった

高低差はそれほどないが、変化に富んだコースが楽しい。途中、木の階段を走ったり…

高低差はそれほどないが、変化に富んだコースが楽しい。
途中、木の階段を走ったり…

小川を越えたり…

小川を越えたり…

登りもあれば下りもあり…

登りもあれば下りもあり…

ソロで出場してひとりで走りとおす人もいるけれど、多くはチームで出場

ソロで出場してひとりで走りとおす人もいるけれど、
多くはチームで出場

次の走者にリレーする

次の走者にリレーする

走順を待つ間は、出店しているフードブースでエネルギー補給をすることもできる! 石釜で焼いたピザ屋さんも登場

走順を待つ間は、出店しているフードブースでエネルギー補給をすることもできる! 石釜で焼いたピザ屋さんも登場

周回数が増えてゆき、残り時間が減っていく…。スタートから3時間後のゴール目指して走れ、走れ!

周回数が増えてゆき、残り時間が減っていく…。スタートから3時間後のゴール目指して走れ、走れ!

3時間後、チーム全員でゴール!

3時間後、チーム全員でゴール!

お疲れさまでした

お疲れさまでした

リポーターの落合さんを中心にサイクリスト仲間で2チーム出場! メンバー全員で記念撮影!

リポーターの落合さんを中心にサイクリスト仲間で2チーム出場! メンバー全員で記念撮影!

リポーター/森本幸司(もりもとこうじ)さん

リポーター/落合友樹(オチアイユウキ)さん
1983年1月3日生まれ 32歳

自転車競技チームTeam Rueda NAGOYA(チーム ルエダ名古屋) 代表兼監督と
して、ロードレースやシクロクロスで活躍し、数々の好成績を収めている。
チームのコンセプト「ジャンルにとらわれない幅広い活動」の一環として、
今回ははじめてトレイルランに挑戦。
「初トレイルでしたが、全員サイクリストで基礎体力だけはしっかりあるメンツが偶然そろって2チーム出場。男女混合の部で3位と4位と、好成績をおさめることができました。」