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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 中央アルプススカイラインジャパン

開催日:2019年7月7日(日)
開催地:長野県(駒ヶ根市/宮田村)
種目:
【SKYLINE35K】 完走214人/出走223人 完走率95%
【HIGHLAND18K】完走103人/出走104人 完走率99%
【KOMAKAPPAこまかっぱ10K】完走154人/出走154人 完走率100%

累積標高3000m、中央アルプスの麓を駆ける!

リポート/北原 涼平さん

この中央アルプススカイラインジャパンは、日本を代表する山岳エリアである中央アルプスや千畳敷カール、歴史と信仰の山・駒ヶ岳など、壮大なアルプスの麓を舞台に走るレースです。今回は記念すべき第1回大会でした。

長野県において、北信エリアに比べると南信州では大会数がまだ多くありません。地元で開催される大会とあって、少しでも盛り上げたいと思い、ランニングクラブなどの仲間にも声をかけての参加となりました。完走を目標に、35kmの部にエントリー。累積標高3000m、前半後半にそれぞれ大きなアップダウンがあるコースです。毎日のコンディショニングと、毎週末に地元トレイルで10~30kmの走り込みをして備えました。


北原さんの装備
まずは大会必携品(携帯電話、水、ゼッケン、レインジャケット、マイカップ)を揃え、装備の軽量化を意識しました。また、整備して間もない区間があると聞いていたので、ゲイターを準備。飲み物は、脱水症状対策+日焼け対策+栄養補給の目的で、電解質パウダー+リンゴ100%ジュースを約400ml、玄米甘酒+リンゴ100%ジュース+水を約410ml、用意しました。結果、エイドステーションで水やスポーツドリンク、コーラをマイカップで飲み、持参の水分は飲み切りませんでした。レース中はほぼ曇りや雨だったので、あまり喉が渇かなかった影響だと思います。


大会受付の駒ヶ根高原駒ヶ根ファームスにて

大会受付の駒ヶ根高原駒ヶ根ファームスにて

補給食として、自家製おかかおにぎり2個、エナジージェル2本、ミネラル補給用タブレット1袋を準備

補給食として、自家製おかかおにぎり2個、エナジージェル2本、ミネラル補給用タブレット1袋を準備


いよいよ第1回大会のスタート! 胸が高鳴る瞬間だ

いよいよ第1回大会のスタート! 胸が高鳴る瞬間だ


約5km、立ちはだかる直登に挑む

スタートは、メイン会場から200mほど離れた駒ヶ池からでした。ロードを数km走った後、トレイル(シングルトラック)へ突入。

白樺の生いるトレイルを上る

白樺の生いるトレイルを上る

この頃には、集団だった選手も少しばらけ、渋滞にはならなかったのでひと安心。自分のペースで標高1761mの簫ノ笛(しょうのふえ)山までの急登を直登でき、中央アルプスの険しさを存分に楽しみながら進みました。

これぞ急登!な坂が続く

これぞ急登!な坂が続く

簫ノ笛山以降は、標高2,000m前後の気持ちの良い稜線をアップダウンしながら、池山避難小屋エイドステーション(約8km地点)まで進みます。エイドでは、数ある補給食の中からフルーツのみをいただき、すぐに菅の台エイドステーションまでの約10km続く長い下り区間へ突入しました。この時点で脚はまだまだ元気!


五平餅でパワーをつけて後半のアップダウンへ

池山尾根の登山道は、既存の登山道であるため、安心して駆け下りることができました。菅の台エリアには、あっと言う間に到着しましたが、脚力を結構消耗。コースの中間地点となる菅の台エイドでは、後半に備えてカロリーも補給。フルーツに加え、郷土料理の五平餅をいただきました。

ここからの後半は長いアップダウンです。第3関門の宮田高原エイドステーションまでの林道(砂利道)の10km上りが想定どおり辛く、この区間がいちばん疲れました。この時間は雨にも打たれつつ、前後の選手と切磋琢磨し、走り歩きながら、なんとか最終エイドの宮田高原(約27km地点)へ到着。ここでの宮田とうふの冷奴は美味かった!

雨上がりの高原に、この空!

雨上がりの高原に、この空!

地産の冷奴やドーナツ、フルーツや漬物まで所狭しと並ぶ最終エイド「宮田高原」

地産の冷奴やドーナツ、フルーツや漬物まで所狭しと並ぶ最終エイド「宮田高原」


こもれ陽やせせらぎのエールを受けてラストスパート!

宮田高原からは晴れやかな空に。天気にも後押しされながら、難関である急坂の下り区間も問題なく通過。ラストの「こもれ陽の径」「こまくさ橋」を気持ちよく駆け抜け、無事にフィニッシュ!

完走へと誘ってくれる、美しい「こもれ陽の径」

完走へと誘ってくれる、美しい「こもれ陽の径」

長さ146mの吊橋「こまくさ橋」を渡ればフィニッシュ会場!

長さ146mの吊橋「こまくさ橋」を渡ればフィニッシュ会場!

こまくさ橋で渡るは駒ヶ根高原の太田切川。遠くに南アルプスが見えます

こまくさ橋で渡るは駒ヶ根高原の太田切川。遠くに南アルプスが見えます


駒ヶ根ファームスにてフィニッシュ!

駒ヶ根ファームスにてフィニッシュ!

フィニッシュ後は、記念品のバックルにもなるメダルをレースアンバサダーの大瀬和文選手から直接掛けてもらい、とても良い思い出になりました。結果は、「SKYLINE35K男子総合クラス」でタイム5時間33分36秒、187人中36位でした。タフなコースでしたが、ゴール後の達成感は最高でした!

完走メダルとともに。お疲れ様でした!

完走メダルとともに。お疲れ様でした!


■次回参加の方へのアドバイス

・後半の10km林道区間をいかに走り切れるかが、タイムや順位を狙う上では重要だと思います。
・標高差の激しいコースです。やはり本番を想定した練習がいかに積めるかが、ポイントだと思います。


リポート/北原 涼平さん

今大会の開催地、駒ケ根市・宮田村のお隣の伊那市在住、31歳。中学・高校と陸上部で短距離走や走り幅跳びに励み、大学時代はワンダーフォーゲル部で登山を楽しむ。5年前、家業の保険代理店を継ぐため東京から地元へUターン。高校時代の友人たちがランナーとして頑張っている姿に刺激を受け、また地元・伊那谷(南信州)の豊かな自然の魅力に気づき、トレイルランをスタート。目標はUTMFに出場し、完走すること。