ニュース・記事
ランナーズonline
全日本マラソンランキングで見る過去20年間の市民マラソン界 サブスリーは約3.5倍に!
|
発売中のランナーズ7月号の別冊付録は「第20回全日本マラソンランキング」。この日本フルマラソンに関するさまざまなデータを発表する「全日本マラソンランキング」が今回で20回目となりました。本誌では、これまでのデータを分析し、人気の「フルマラソン1歳刻みランキング」は各年齢の“歴代1位”を発表しています。ここでは過去20回の全日本マラソンランキングのデータ分析から見えたトピックスの一部を紹介します。
①サブスリーは約3.5倍に!2023年度は初の1万人超え
2023年度のサブスリー達成者数は1万1525人、1万人を超えたのは初めてで20年間で約3.5倍になりました。サブスリー率は3.6%です。
20年前の2004年のサブスリー率は4.2%でした。しかし、その比率は翌年以降は右肩下がりで落ちていきます。これは2007年の東京マラソンを皮切りに、制限時間6時間、7時間の大会が各地域に誕生していったことで、サブスリーで走る人の割合が相対的に落ちたためと考えられます。その結果、完走者数が最も多かった2018年度(37万5907人)には、サブスリー率は2.5%にまで低下します。
しかし、この時期から厚底シューズが徐々に浸透しはじめ、コロナ禍の影響から回復しつつある2022年度には3.8%、2023年度には前述した通り、3.6%に。1~2%程度の違いではありますが、2023年度と完走者数がほぼ同じ2014年度のサブスリー達成者数が7077人(サブスリー率2.5%)であることを考えると、その差は歴然です。
|
②90歳以上完走者は7人 最年長は93歳!
90歳以上で完走した人は、20年間で合計7人。その中でも最年長は、2018年度の上野山馨さんで93歳。タイムは6時間50分5秒でした。
当時は、現役のみかん農家として働きながら「朝2時から3時間走」「1.5kgの重りをつけて左右6000回のもも上げ」などを実施。23年3月号でランナーズが取材したときも「100歳でフルマラソン完走」を目指し、トレーニングを続けていました。
③28から43に!フルマラソン開催都道府県
2023年度にマラソンランキング対象大会が行われたのは43都道府県、89大会。04年度で28都道府県、49大会だったので、この20年間で約1.7倍になった計算です。23年度に対象大会の開催がなかった4県のうち、岐阜はいびがわマラソンや御嶽マラソンなど、長崎は長崎国際マラソンがかつては開催されていました。
7月号本誌ではこの他にも、計11のトピックスを掲載しています。ぜひ別冊「全日本マラソンランキング」と合わせてご覧ください。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ6月号 4月22日発売!
練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。