本サイトではより多くの方に快適に利用して頂ける様に、アクセシビリティ面を充分に考慮したコンテンツの提供を心がけております。その一環として、閲覧対象コンテンツのすべてにスタイルシートを使用して制作しております。現在閲覧に使用されているブラウザには、当方制作のスタイルシートが適用されておりませんので表示結果が異なりますが、情報そのものをご利用するにあたっては問題はございません。

トピックス

ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

【坂道を楽しもう 02】上り坂では糖質依存!? 下り坂では筋肉痛が!

2023年5月17日


坂を走っているとき、身体では何が起こっているのでしょうか?

上り坂では、身体を高いところに持ち上げながら走ることになります。
前方に進む力に加え、上方向の力も必要になるわけですから、その分大きなエネルギーを使うことになります。
平坦と同じスピードなら、上り坂のほうが(単位時間あたりの)エネルギー消費が高いため「運動強度」も高くなります。
平坦よりも上り坂のほうが「きつい」と感じるのはそのためです。

平坦で使われていた筋線維が「遅筋線維」であっても、坂道を走ると運動強度が上がるため「中間筋」が動員され、さらに速く走ると「速筋線維」が使われることになります。
遅筋線維ではエネルギー基質は脂肪が中心ですが、中間筋、速筋線維が使われるようになると、糖質中心に変わっていきます。

一方下り坂では、上り坂や平坦に比べて脚にかかる「物理的な負担」は大きくなります。
平地のランニングでは、体重の2~3倍の負担が脚にかかると言われていますが、下りだとそれ以上(傾斜やスピードによって異なる)になります。

腿の前側の大腿四頭筋は「伸張性筋収縮」といって、筋を伸ばしながら力を発揮します。
下りでは脚は伸びた状態で着地し、着地後にひざを曲げ始めます。
大腿四頭筋にすれば筋を伸ばし、衝撃を吸収しにくい状態で、体重の何倍かの負荷を受け止めているのです。
筋肉痛は、この伸張性筋収縮で起こります。
上りよりも下りで筋肉痛になりやすいのです。

上り坂と下り坂ではこんなに大きな違いがあります。
そのため、トレーニング効果も大きく変わります。

●上り坂を走る効果
・心肺機能の向上が期待できる
・速く走ることで耐乳酸性能力が上がる
・ゆっくり走ることで着地時間が長くなり脚筋強化につながる
・上下動が抑えられ、体幹を使うイメージをつくりやすい

●下り坂を走る効果
・地面と垂直の姿勢で、推進力を最大にするフォーム改善となる(下りでは身体が後ろに反っている感覚でも、平坦では直立した姿勢となる)
・リズム(ピッチ)を速くする神経回路を刺激できる可能性がある


※月刊ランナーズより抜粋




ランナーズ6月号 4月22日発売!


ジョギング中に1kmだけスピードアップ
「毎週1秒」速くなって、秋冬マラソンで快走しよう

「スピード走が重要なのは分かっているけれど、継続できない……」。
こういったランナーに向けて、ランナーズ6月号では「普段のジョギングより1kmだけわずかにスピードアップし、毎週1秒速くなることを目指す」を提案しています。
このトレーニングを続けることがなぜ秋冬マラソンでの目標達成につながるのか、詳しい理論やアレンジ法をご紹介します。

ランニング界を支える
大会"ペースメーカー"に注目

3月17日に開催されたイタリアのローママラソンは主催者曰く「世界一多いペースメーカー」を配置しているのが特徴でした。ペースメーカーはどんな人たちが行っているのか、またペースメーカーが率いる集団で走る際にタイム短縮につながるテクニックなど、様々な角度から考察しました。

4年ぶりに発表!
「全国ランニング大会100撰」(2023年1~12月)

RUNNETの大会評価サイト「大会レポ」への投稿などを基に、日本で開催されている大会の中から100大会を選出する大会100撰を、4年ぶりに実施しました。初選出となったのは14大会。あなたの出場したレースも入っていますか?



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



記事をもっと見る

ランニング初心者集まれ