トピックス
ランナーズonline
RUNNERS ONLINE【坂道を楽しもう 02】上り坂では糖質依存!? 下り坂では筋肉痛が!
|
坂を走っているとき、身体では何が起こっているのでしょうか?
上り坂では、身体を高いところに持ち上げながら走ることになります。
前方に進む力に加え、上方向の力も必要になるわけですから、その分大きなエネルギーを使うことになります。
平坦と同じスピードなら、上り坂のほうが(単位時間あたりの)エネルギー消費が高いため「運動強度」も高くなります。
平坦よりも上り坂のほうが「きつい」と感じるのはそのためです。
平坦で使われていた筋線維が「遅筋線維」であっても、坂道を走ると運動強度が上がるため「中間筋」が動員され、さらに速く走ると「速筋線維」が使われることになります。
遅筋線維ではエネルギー基質は脂肪が中心ですが、中間筋、速筋線維が使われるようになると、糖質中心に変わっていきます。
一方下り坂では、上り坂や平坦に比べて脚にかかる「物理的な負担」は大きくなります。
平地のランニングでは、体重の2~3倍の負担が脚にかかると言われていますが、下りだとそれ以上(傾斜やスピードによって異なる)になります。
腿の前側の大腿四頭筋は「伸張性筋収縮」といって、筋を伸ばしながら力を発揮します。
下りでは脚は伸びた状態で着地し、着地後にひざを曲げ始めます。
大腿四頭筋にすれば筋を伸ばし、衝撃を吸収しにくい状態で、体重の何倍かの負荷を受け止めているのです。
筋肉痛は、この伸張性筋収縮で起こります。
上りよりも下りで筋肉痛になりやすいのです。
上り坂と下り坂ではこんなに大きな違いがあります。
そのため、トレーニング効果も大きく変わります。
●上り坂を走る効果
・心肺機能の向上が期待できる
・速く走ることで耐乳酸性能力が上がる
・ゆっくり走ることで着地時間が長くなり脚筋強化につながる
・上下動が抑えられ、体幹を使うイメージをつくりやすい
●下り坂を走る効果
・地面と垂直の姿勢で、推進力を最大にするフォーム改善となる(下りでは身体が後ろに反っている感覚でも、平坦では直立した姿勢となる)
・リズム(ピッチ)を速くする神経回路を刺激できる可能性がある
※月刊ランナーズより抜粋

ランナーズ7月号 5月22日発売!
別冊付録 第19回全日本マラソンランキング
「フルマラソン1歳刻みランキング」をメインコンテンツとし、シーズンごと(4月~翌年3月)の日本のフルマラソンに関するあらゆるデータを発表する「全日本マラソンランキング」を3年ぶりに別冊付録としてお届けします。全国各地で大会が再開された2022年度の対象大会は72大会で、21年度の31大会から倍以上に増加。完走者数は21年度より20万人多い26万2131人でした。
還暦サブフォーは「必ず」できる!
2022年度のマラソンランキングでサブフォーを達成したのは全完走者の上位約27%。60歳以上に限定すると約14%になります。そんな「還暦サブフォー」を今年達成した大和証券グループ本社の松井敏浩副社長(61歳)にトレーニングや生活の中での工夫をインタビューしました。
49万回再生! 驚きのランニングYouTubeを徹底解説
「走らなくてもフルマラソンが20分速くなるランニング筋トレ」
YouTube で49万回再生されている筋トレ動画を発見! その名も「走らなくてもフルマラソンが20分速くなるランニング筋トレ」。「走らなくても20分速くなる」とは本当なのか?
本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。
- ランニング初心者集まれ
-
大会エントリーや大会レポ投稿など、RUNNETのあらゆるアクションで貯まる「RUNマイル」。
1万マイル貯めるごとに、素敵なプレゼントが当たる「RUNマイルくじ」が引けます!
今月のプレゼント