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【年代別優勝者インタビュー】故障を乗り越えて、いぶすき菜の花マラソンで50歳代1位となった末川克博さん(52歳)

2023年1月26日

3年ぶりに開催されたいぶすき菜の花マラソン。開聞岳など指宿(いぶすき)の観光名所をめぐるコースには、菜の花が咲き誇り、一足早い春を感じさせてくれる人気大会。

3年ぶりに開催されたいぶすき菜の花マラソン。
開聞岳など指宿(いぶすき)の観光名所をめぐるコースには、菜の花が咲き誇り、一足早い春を感じさせてくれる人気大会。


今年最初の陸連公認のフルマラソン、「いぶすき菜の花マラソン」が1月8日(日)、晴天に恵まれ、6600人あまりの選手を集めて3年ぶりに開催されました。
この大会で、2時間51分31秒という記録で50歳代1位となったのは、鹿児島県曽於市で黒毛和牛を育てている末川克博さん(52歳)。
実は末川さん、昨年4月から手首の骨折や腰部のヘルニアで、5カ月間完全休養をとり、9月から徐々にランニングを再開したばかりでした。


左脚を庇って、下り坂は超スロー走法で

一時は歩くことすら困難だったという大きな故障で、9月に走り始めたとき、筋力は極端に落ち、下り坂では左脚の力がスッと抜けてしまう状態だったそう。
果たして「いぶすき」のアップダウンコースに耐えられるのか、不安いっぱいで迎えたレース本番では「下り坂だけ超スローペースに切り替えて」乗り越えました。
いまもっている力をすべて出し切り、タイムも前回出場時より3分落ちる程度に抑えることができました。


10kmやハーフなど大会に出てスピードをつけてきた

ランニング歴は18年。
34歳のとき、町内の地区対抗駅伝大会に出たのが走り始めるきっかけでした。
普段はひとりで自宅周辺を走るのが基本でも、10km、ハーフマラソンなどスピード練習代わりに積極的に大会に参加し、メキメキと走力をつけてきました。
初フルマラソンは、走り始めて1年後の「いぶすき」で3時間15分、その3年後の「青島太平洋」でサブスリーを達成。
自己ベストの2時間39分06秒は、2016年の「別府大分毎日マラソン」で45歳のときの記録です。


台風でもない限り毎日15km走るのが基本

現在も末川さんのトレーニングはいたってシンプル。
自宅周辺のマイコースを「キロ5分程度のペースで15~16km程度走ること」。
台風でもない限り、雨でも毎日走るのが基本です。
ときにはコースをそれて坂道でダッシュしたり、調子の良いときは、ビルドアップ的に上げていくこともあるそう。
「といっても、ひとりで走っているので、頑張ってもキロ4分くらいまでしか上げられません」

それだけに大会には出ることは末川さんにとって大事なこと。
コロナ禍も、Trial Marathon(フルマラソン)に参加するなど、目標を持って練習してきたと言います。
目下の目標は、2月に開催される「延岡西日本マラソン」。
「こちらは平坦なコースなので、2時間45分程度を目標にしています」
レースに出場しながら、完全復活を目指します。


「いぶすきのコースはアップダウンに富でいるのでタイムは狙えませんが、コロナ前と変わらず、今まで参加した大会の中で最高の大会です」(末川さん)


第40回いぶすき菜の花マラソン

開催日: 2023年1月8日(日)
開催地: 鹿児島県指宿市
種目: フルマラソン
出走者数: 6690人
完走者数: 6251人



末川克博(すえかわかつひろ)さん(52歳)

鹿児島県曽於市在住。
34歳から走り始め、35歳で初フル完走、
自己ベストは45歳のとき、2016年の別府大分毎日マラソンで2時間39分06秒。
2022年大きな故障を乗り越え12月のランニング桜島大会でレース復帰。
2023年1月のいぶすき菜の花マラソンでは2時間51分31秒で50歳代1位。
2月の延岡西日本マラソンを目指す。



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