「フォーム改善、スピードアップ、故障予防と縄跳びはランナーに最適なんです」と語る安喰太郎コーチ。
その他、ランナーズ誌面に登場したコーチたちがおすすめするトレーニンググッズもあわせてご紹介!

私が考える縄跳びのランニングへの効果は4つあります。まず、ジャンプを繰り返すことで、ふくらはぎや太ももなど脚部の筋持久力がアップします。そしてなるべく長い時間続ければ、心肺機能の強化も期待できます。特に二重跳びはこの効果がバツグンです。
 縄跳びはうまく身体を操作できないとすぐ引っかかってしまうので、思った通りに身体を動かす「神経系」の改善にもなります。年配のランナーはこの部分が苦手な人が多いので特にお勧めです。そして、腕を大きく回すことで、肩甲骨周りの柔軟性も高まっていきます。
 これらによって楽にスピードが上げられるようになる、フォームが改善する、ということにもつながっていきます。
 まずは、通常の前跳びを連続100回続けることを目指しましょう。最初は引っかかっても何度も行ううちにできるようになります。さらに鍛えたい場合は、左右や前後に移動しながら跳ぶのもお勧め。より自由に自身の身体を動かせるようになります。

ゴムチューブは股関節周囲の筋肉を鍛えるための必需品。チューブトレーニングを継続すると、ランニング中に脚を上げられるようになりますよ。股関節に付着した腸腰筋や大臀筋を伸ばすことで股関節の動きが良くなり、ランニング中に「ストライドが広がる」「骨盤が前傾し、身体の重心の真下で着地できる(=推進力が高まる)」「お尻やハムストリングスといった大きな筋肉を使って走ることができる(=レース後半にバテにくい、故障を予防できる)」につながります。

フルマラソンのベスト2時間13分16秒のスピードランナーが実践する、「ながらトレーニング」。見た目以上にキツい! 軽くリングに力を込めるだけでプルプル効きます。全身の筋肉を満遍なく鍛えることができます。

通勤時も筋トレができるリスト&アンクルウエイト。粒状のウエイトを使用しているので、棒状やプレート状ウエイトと違い、ゴツゴツせずソフトにフィットしてコンパクトに巻けます。

「1日1回コロコロするだけで高い負荷をかけられる腹筋ローラーは時短トレーニングの極み。レベルに関係なく、走力アップを目指す全てのランナーにお勧めです」