テーピングと聞いて、ケガをした部位をガチガチに固定するようなイメージを持っている人も少なくないでしょう。でも、筋肉と同じくらい伸縮性のあるキネシオロジーテープを活用することで、ケガの予防や患部のサポートだけでなく、ランニングフォームの補整にも役立ちます。最近はテーピング機能を施したタイツも人気ですが、テーピングは足裏や足首、腰など狙った部位をきちんとカバーできるのが魅力です。
テーピングで一番注意したいのは、ウォーミングアップ前など、はがれないように肌がクリーンな状態で貼るのがポイント。肌の表面をしっかり拭いてから使用します。また、レースやトレーニングの後は、すぐにテープをはがして、アイシングやマッサージで疲労回復に努めましょう。
ランナーの悩みで最も多いのがひざ痛です。走る前に、ひざのお皿周りや大腿四頭筋にテープを貼ることで、ひざの動きをサポートできます。さらに、足首や腰などに貼ることで、動きのブレを最小限に抑えて痛みを軽減させることにもつながります。
足裏は距離が進むにつれて土踏まずの「アーチ」が落ち、それが足底筋膜炎、外反母趾、シンスプリントなどの原因になるので、足裏テーピングは重要です。足首は安定させることにより着地のブレが少なくなり、走りのロスを防げます。テーピングをするとケガの予防だけでなく、走りも変わってきます。
足裏や足首をテーピングで補整することで、着地のバランス矯正ができます。これが効率のよい疲れにくい走りを生み、レース終盤のペースダウンが〝先送り〟できるのです。その結果、タイムの短縮につながることは十分考えられますね。もちろん普段のトレーニングが一番大事なのですが、そのサポート役がテーピングだといえます。
走行中の足首を安定させることで、爪先のグラつき感がなくなり、脚の運びや着地がいつもよりスムーズになりました。また爪先が下がりにくくなるので、自然とストライドも伸びたような気がします。その結果ロスの少ない走りにつながるんですね。特に足首を痛めていなくても、テーピングを施すことで効率のよい走りができることがわかりました。これからも勝負レース前には、テーピングしてトレーニングをしたいと思います。
足首は90度になるように保つ。
両くるぶしからまっすぐ足裏に下りてきたところにテープの中心がくるように、テープを引っ張って貼る。
外側のテープから、くるぶしの方へ力強く引っ張って貼る。内側のテープも同様に貼る。
1枚目に貼ったテープの足裏部分に、半分重ねるようにテープを引っ張って貼る。
外側のテープを力強く引っ張って足首の前でクロスさせ内側のアキレス腱の方へ貼る。
足首外側から見た完成図。内側からのテープも足首の前でクロスさせ、X字になるように貼る。
「しっかり粘着50㎜」1個付き
「スパッとホルダー」に「しっかり粘着50㎜×4.5m」1個がついたセット。テープを使い切った場合、別売りのテープのみ購入し、詰め替えができる。
オープン価格
(参考価格1,600円)
(足・ひざ・腰用)
50㎜×4.5m
最初は「スパッとホルダー」&「しっかり粘着50㎜」1個付きを購入し、その後、詰め替え用としての購入がおすすめ。
オープン価格
(参考価格1,000円)
※全国のドラッグストアなどで購入できます。
(腰・ひざ・太もも用)
75㎜×4.5m
通気性のある素材で、日常生活でも使いやすい「快適通気」。
オープン価格
(参考価格1,500円)
※こちらの商品は、テープ幅が75㎜のため、テーピングカッター スパッとホルダーは使用できません。