L-カルニチンLabo.
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L-カルニチンの研究論文数(2000-2008年) PubMed(パブメド)によると、L-カルニチンに関連する研究論文は非常に多く、2008年の実績で474件/年、過去4年でも400件/年を超え、ほぼ1日に1件以上の割合で発表されています。
 
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研究論文数
脂質代謝アップに関する論文
図1 L-カルニチン摂取による呼吸商値の変化
Gorostiaga EM. et al., Int J Sports Med 10 169-174(1989)
・運動時に被験者の呼気を分析することによってエネルギー源として使われている脂肪、炭水化物の比率を推定する方法(呼吸商)。
・呼吸商の値は理論上、脂肪燃焼が高まるほど0.7に近づき、炭水化物燃焼が高まるほど1.0に近づくことが知られている。
・図に示す結果から、L-カルニチン摂取によって持久運動時脂肪が用いられる比率が高められることがわかる。
・また脂肪は30分近い運動の継続によって安定に燃焼することが確認された。しかし一方、運動開始後数分の比較的短い時間内にも一部の燃焼が始まることもわかる。
・23-40歳の8名の自転車競技者、3名のマラソン選手を被験者として、2g/dayのL-カルニチンを摂取させた。試験は交叉二重盲検法によった。運動としては規格化された自転車漕ぎを行わせた。運動初期(18-27分)、中期(28-37分)、後期(38-47分)期間における摂取、非摂取間の有意差はそれぞれ、p<0.14、p<0.09、p<0.04であった。
呼吸商値の変化
図2 L-カルニチン摂取による運動中血糖値の抑制傾向
Gorostiaga EM. et al., Int J Sports Med 10 169-174(1989)
・図では、L-カルニチンを摂取することによって運動時の血糖値の減少が抑えられる傾向にあることが示されている。
・この現象はL-カルニチンによって脂肪燃焼が促進されることにより、炭水化物が節約的に消費されたことに起因すると考えられる。
・持久運動時には運動の前半で節約された糖質が後半で利用できる可能性が期待される。
・23-40歳の8名の自転車競技者、3名のマラソン選手を被験者として、2g/dayのL-カルニチンを摂取させた。試験は交叉二重盲検法によった。運動としては規格化された自転車漕ぎを行わせた。(図1と同様の条件による)
運動中血糖値の抑制傾向
持久力アップに関する論文
図3 L-カルニチンと最大酸素摂取量
Marconi C. et al.,Eur J Occup Physol Appl Physiol, 54 (2) 131-135(1985)
・最大酸素摂取量は持久運動能力を現す代表的な指標である。
・16-30歳の6名の競歩選手(西洋人)を被験者として4g/dayのL-カルニチンを2週間摂取させ、最大酸素摂取量を測定した。その結果54.5±3.7(S.D)から57.8±4.7(S.D) mlO2/kg/minに増加した。増加率は6%であった(p<0.02)。
最大酸素摂取量
筋肉痛低減に関する論文
図4. L-カルニチンL-酒石酸塩摂取による筋肉痛の抑制
B.A.Spiering et al., J Str Cond Res 21(1),259- 264(2007)
・8人の米国人アスリート被験者にL-カルニチンを3週間摂取させ、一定運動後の筋肉痛の体感スコアを測定した。
・50kg体重に換算して、600mgを摂取した場合に筋肉痛が抑制されることが確認された。
・筋肉痛抑制に関しては倍量(50kg体重換算で1200mg)を摂取した場合にも実質的に同等の効果であった。
・運動後の筋肉痛が抑制されることによって、継続的なトレーニング期間全体を通じての訓練効果を高められることが期待される。
酒石酸塩摂取による筋肉痛の抑制
メカニズムが解明されてきています
図5. L-カルニチンL-酒石酸塩摂取による筋酸素消費の亢進
Spiering BA et al., J Strength Cond Res
22(4) 1130-5(2008)
ヘモグロビン飽和度 運動後の筋酸素消費動態を近赤外分光法(NIRS)を用いて測定。
L-カルニチンL-酒石酸塩摂取群では、筋酸素消費が亢進していることが確認され、筋肉痛抑制にはたらいていることが示唆される。