日刊ランナーズ

レースを活用した中田流モチベーションアップ法

 本誌連載「中田式でワンランク上に仲間入り」の指導でお馴染みの中田崇志コーチが、3月21日に開催されたローママラソンに出場。タイムは2時間49分01秒と、自己ベストの2時間27分50秒には遠く及びませんが、その代わりに得たのがスペイン広場と大観衆とともに写る、この写真。
「せっかくローマまで行くので最高の思い出を作りたい、と思い、事前に撮影スポットを決め、計6つの観光名所をバックに沿道の方に撮ってもらいました。予想外だったのが、沿道の方々が楽しんでくれたこと。ハーフを1時間20分台で通過したのですが、このペースだとカメラを持って走る人はいないのでとても驚いてくれるのです。さらに周りにランナーが少ないため、撮影されている光景が目立ち、その周辺にいる人たちが大盛り上がり。沿道と一体になってレースを楽しめた気分でした。また、次は走りで少しでも盛り上げたい、と思い、帰国後のトレーニングのモチベーションアップにつながっています」
 その2週間後の4月4日の東京都民駅伝では早速5kmを15分03秒で走り、区間賞を獲得。たまには思考を変えてレースに出場し、何かの「気付き」を発見することが、モチベーションアップ法になっているようです。

(2010年4月12日 ランナーズ編集部/黒崎 悠)

マラソン準備マラソン、ハーフマラソン攻略駅伝など、工夫を凝らしたイベントを開催してきた中田さんのアイディアは、自らの豊富な経験から出てきたものでしょう

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