日刊ランナーズ

5万4千人の10kmレース「ボルダー・ボウルダー2008」
日本人選手も活躍!

 アメリカの祝日「メモリアルデー(戦没者追悼記念日)」にあたる5月26日(月)、コロラド州ボウルダーで、5万人が走るマンモス大会「ボルダー・ボウルダー08」が開催された。種目は10kmのみで、市街地の主要道路をスタート地点とし、コロラド大学敷地内にあるスタジアム「フォルサム・フィールド」にフィニッシュするワンウェイコース。
 30回記念大会となる今年は、過去最高の54,040人がエントリーし、10kmのコースを、思い思いのスピードで楽しんだ。
 朝7時からの一般レースの終了後、国別対抗のエリートレースが開催されるのが、この大会の特徴。各国3人ずつ走り、合計の順位で競うのだが、賞金レースとなっており、トップクラスの選手が参加することも多い。今年は、ライアン・ホール(アメリカ:男子マラソン北京オリンピック代表)、リディア・シモン(ルーマニア:2001年世界陸上選手権エドモントン大会や、大阪国際女子で優勝)、ディーナ・カスター(アメリカ:2004年アテネオリンピック女子マラソン銅メダリスト)などの有力選手が参加。
 例年、レースが終了した一般選手で満員になったスタジアムに、エリート選手がフィニッシュする、という光景が見られる。今年は雨のため、早々と帰る選手が多く空席も見られたが、変わらぬ大歓声でエリート選手を迎え入れていた。
 そんな中、日本女子チームが健闘。日本は大南博美(トヨタ車体)、嶋原清子(セカンドウインド)、加納由理(セカンドウインド)の3名でチームを組み挑戦。8カ国24名が出走した中で、加納由理選手がリディア・シモン、ディーナ・カスターに競り勝ち、33分27秒で4位に入った。チームとしても1位ルーマニア(賞金15,000ドル)、2位ケニア(同10,000ドル)、3位エチオピア(同7,000ドル)に続き4位となり、賞金6,000ドルを獲得した。

Bolder Boulder公式WEBサイト(英語)
http://www.bolderboulder.com/


(2008年6月2日 ランナーズ編集部/大信正紀)

4位に入った日本女子チームの3人。左から大南博美選手、嶋原清子選手、加納由理選手

4位に入った日本女子チームの3人。左から大南博美選手、嶋原清子選手、加納由理選手

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