日刊ランナーズ

ランナーの聖地・皇居。休日午前の顔色は?

 途切れることのないランナーの足音。朝から晴天に恵まれた3月22日(土)の皇居外周はたくさんのランナーで賑わいました。
 洗練されたフォームの方から、お洒落なウエアを身にまとった女性ランナー、フレッシュな走りの高校生など幅広い層が集まります。この皇居、今となっては市民ランナーの聖地と言っても過言ではありませんが、1週間の中で様々な顔を持っています。
 平日の朝や昼は少ない時間を利用して走りに来る常連ランナーが多く、決められた時間内で走り終えなければならないため、全体的にハイペースというのが特徴。平日の夜は仲間とのコミュニケーションが1番の目的で走るビギナーの方も多く、特に水曜の夜はノー残業デーに指定する会社もあるため、平日の中ではもっとも人数が多くなります。
 では、今回訪れた土曜はというと?
 「性別、年齢は様々ですが、土曜に電車に乗って皇居まで来るというだけに、タイムや大会に目標を定めた、本格派が多いです。午前中の方が混雑しますね」とランステスタッフの丹野一彦さん(62歳)。
 午前中が圧倒的多数というのは、汗を流してからランチに行ったり、お気に入りの街に出かけたりと、走った後もプライベートな時間を満喫できるからこそ。「この後友達と待ち合わせしています」という声も複数聞かれました。
 平日働く方にとって週末の休日は貴重なリフレッシュタイムですが、ランニングも含めて余暇を楽しんでいることが分かります。
 「努力した分、結果がついてくる」「汗を流してライフスタイルを充実させる」という走ることの最大の魅力を感じた方たちが一同に集まる土曜午前の皇居。日曜も同じ状況で、そこは速く走ることへの意思と人生を楽しむ工夫が詰まった活気あふれるランニングタウンのようにも見えました。やる気が少し起きないときなど、ランナーが集まる場所でモチベーションアップを図るのもお勧めです。

(2008年3月24日 ランナーズ編集部/黒崎悠)

観光客も多く訪れる週末の皇居。観光バスからの視線を浴びてちょっとしたヒーロー気分?

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