ランニング用語事典
乳酸 【 lactate 】
スポーツの世界では「血中乳酸」(blood lactate)を「乳酸」と呼ぶことが多い。グリコーゲンを無酸素状態で分解したときに大量に発生する代謝物質の代表。ランニング中、ペースを維持するために必要なエネルギー供給が酸素を利用した有気的代謝でまかなえなくなると、その分を無気的代謝でまかない始める。その結果、代謝産物として乳酸が生成される。運動強度を反映していることから、血液中の乳酸濃度が一定レベルを超えて走りつづけると、大幅なペースダウンを余儀なくされる。ちなみに、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌とはまったく別のもの。長らく疲労の原因物質と考えられてきたが、近年の研究では、違う見方もなされている。