ランニング基礎知識
心拍トレーニング② 心拍ゾーンを活用して練習しよう
市民ランナーにも身近になった「心拍トレーニング」。少し難しいですが、しっかり概念を理解してからトレーニングに臨む方が、効果も高まります。「心拍トレーニング」に関する基礎知識の第2回では、心拍ゾーンを活用した練習についてご紹介します。
⇒第1回 心拍トレーニング① まずは自分の最大心拍数を知ろう
⇒第3回 心拍トレーニング③ フルマラソンのレベルアップに繋がるポイント
心拍ゾーンを活用して練習しよう
自分の最大心拍数を把握した上で、活用(理解)してもらいたいのが心拍ゾーンです。
(以下EPSON WristableGPSのサイト
より抜粋)
目的 | 心拍 | 運動強度 | ||
---|---|---|---|---|
瞬発力・運動能力向上 | 90%~100% | 心拍ゾーン5 | 最大強度 | |
筋力・基礎代謝量向上 | 80%~90% | 心拍ゾーン4 | 無酸素 | |
持久力向上 | 70%~80% | 心拍ゾーン3 | 有酸素 | |
脂肪燃焼・体重減量 | 40%~70% | 心拍ゾーン2 | 脂肪燃焼 | |
ウォーミングアップ | 0%~40% | 心拍ゾーン1 | ウォーミングアップ |
(EPSON WristableGPSサイトより引用)
心拍数そのものの数字よりも、その時の心拍数が最大心拍数に対して何%なのか、そのパーセンテージによって決まるゾーン(運動強度)を意識しましょう。そして、どのゾーンで走るか、何を目的として走るのかを意識しましょう。(以下EPSON WristableGPSのサイト より抜粋)
<代表的な心拍トレーニングの種類>
一定の速度で走行するトレーニング。80~90%(最大心拍数に対しての%)の心拍数を想定。20~60分程度、一定のペースで継続。基礎代謝量やミトコンドリア数の増加が見込まれる。
「ゆっくり」走るトレーニング。60~80%(最大心拍数に対しての%)の心拍数を想定。疲労回復~練習の繋ぎ~調子のアップまで、ペースを変えることで様々な効果が見込まれる。強度を下げれば、脂肪燃焼[65%前後(最大心拍数に対しての%)の心拍が最も効率が良いと言われています]や疲労回復。強度を上げれば、酸素摂取量の向上が見込まれる。
「ゆっくり」「長く」走るトレーニング。60~70%(最大心拍数に対しての%)の心拍数を想定。ペースにこだわらず、ゆっくりと長時間走ることが、毛細血管の拡張を促し、血流量増加(=酸素供給)に繋がります。(強度の高い運動だと、交感神経が働くことで、毛細血管は逆に収縮します)
■ウォーキング
「歩く」トレーニング。目的は気分転換・運動不足解消・健康維持・増進の予防から、ダイエットまで多岐にわたります。そのため、想定心拍数に決まりはありませんが、脂肪燃焼を目的とする場合、60~70%(最大心拍数に対しての%)の心拍数を想定(60%以下でも、燃焼効率は落ちますが、脂肪は燃焼します)。
(EPSON WristableGPSサイトより引用)