ランニング基礎知識
ケイレン予防には「カリウム」
レース中、またはハードなトレーニングをしている時に、ケイレンを起こしたことのあるランナーもいることでしょう。ケイレンは、カリウムやナトリウム(塩分)といったミネラルが、汗とともに対外に排出されることで、体内のミネラルバランスが崩れ、筋肉の収縮と弛緩がうまくいかなくなった結果起きるものです。
ナトリウムは、レースやトレーニングで長距離を走るときなどは別として、通常ならば、ほとんど不足することはありません。一方、カリウムのほうは、意識して摂取しないと不足しがちになります。カリウムはある程度体内に貯蔵できるため、よくケイレンを起こすランナーは、日頃からカリウムを多く含む食品をとるように心がけましょう。
カリウムは、野菜や果物全般に含まれていますが、芋類のほか、アボカド、キウイ、メロン、バナナなどに豊富に含まれています。カリウムは水溶性ミネラルなので、煮ると煮汁に出てしまうため、焼くか生で食べるといいでしょう。また、干したプルーンやイチジクなどのドライフルーツもカリウムの宝庫。上手に利用してみてください。
トレーニング中に失われたミネラル分を効率よく補うには、スポーツドリンクが最適です。暑い日の練習で、特に発汗量が多い時には、意識してこまめにスポーツドリンクを飲んだり、塩アメなどをとってもいいでしょう。また走行中、手軽に補給できる食べ物としては、カリウムを多く含むバナナがいいですね。いずれも、未然にケイレンを防いでくれるはずです。
![]() |
---|