トレラン・レースリポート

熊本県北部の小岱山は、県立自然公園に指定されている
ハイキングや登山に人気のポイント。ここを舞台に、
距離20km、累積標高1,800mというトレイルランレースが
誕生しました。
スタート地点は小岱山の中麓にある名刹、蓮華院誕生寺奥之院。ここは、願い事の一つは必ず叶う「一願成就」のパワースポットとして多くの参詣者があり、世界一の大梵鐘「飛龍の鐘」があることでも有名なお寺です。
スタート前のセレモニーでは、レースの無事を祈念して、私を含め6人の選手が代表して大梵鐘を撞かせていただきました。

朝9時、僧侶がつく大梵鐘を号砲代わりにスタート！
参道を抜けるまでは、この大会のレースプロデューサー
である荒木宏太さんを先頭にパレードラン。参道を抜けてから本格的なレース開始です。
最初2kmほどロードを走り、トレイルに入っていきます。
序盤は下り基調ですが、ここで脚を使いすぎないように
注意しました。
途中ロード区間も少しありますが、シングルトラックあり、木に付けられたリボンを頼りに、木々を縫って走る樹林帯あり、滝のそばを通過する清涼感いっぱいの道がありと、変化に富んだコースを楽しめます。
前半部分は、走れるところが多く気持ちよく走れました。

ほぼ中間地点の丸山キャンプ場には、このコース唯一のエイドが準備されており、いちごやオレンジ、チョコレートなどが置いてありました。エコ対策として水のコップはなく、給水はマイカップでいただきました。
小岱山は、筒ヶ岳（501m）、観音岳（473m）、丸山（392m）など複数の山々で構成されています。レース後半は、これらの山々のピークを通過しながら、200～300mの急な登りと下りを繰り返し、ガツンと登ってガツンと下るハードなコースです。きつさは前半3：後半７くらいで、同じような距離でも圧倒的にこの後半のコースのほうがきついので、前半で頑張りすぎないことが重要だと思います。急登区間では、ヒザに手をついて登るような箇所もあります。その分、山頂を通過するときには、雲仙・島原半島が眼前に広がり、素晴らしい景色が楽しめました。

今回は終始先頭を走らせていただき気持ちよく走れました。途中、ハイカーさんとすれ違ったり、追い越したりするときには、｢今からたくさんの選手が走ってきますけど、お世話になります～｣みたいな感じで挨拶と笑顔を心がけましたが、ハイカーの方々からは気持ちよく応援していただきました。
この大会が開催されることになり、事前にコース整備のお手伝いをしたことがありました。ハイカーとの接触を最小限にする安全対策のため、人通りが少ない荒れた道などを整備してコースとして使用したのですが、安全で山に優しい、素晴らしいフィールドでの大会になったと思います。

私は優勝しましたが賞品がまた豪華！　地元の特産物をはじめ、コースプロデューサーの荒木宏太さんのご実家で作られたお米（10kg）もいただきました。さらには奥之院院代さまより3位までの選手に手作りの特製お守りをいただきました。ゴール後にいただいた振る舞いの「ちゃんこ鍋」もgoodでした。
また、玉名市は、温泉とおいしいラーメンが有名。アフターレースは、玉名温泉→玉名ラーメンがおすすめコースです！