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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 第15回 奥武蔵伊豆ケ岳クイーンズトレイルラン

開催日:2017年12月2日 (土)
開催地:埼玉県(飯能市)
距離:17km
完走者:266人/出走者266人

参加者の女性比率は66%! ゴールに待つのはイケメンとフラワーシャワー! 
紅葉の奥武蔵を駆け抜ける女性のためのレース

リポート/木村 泰子さん

以前「伊豆ヶ岳スーパークロスカントリー」という名称でトレイルレースのはしりともいえる存在だった当大会。スーパーと冠した名前とは裏腹に短い17kmコースは、きついアップダウンの連続でした。「だまされた!」と参加者から(喜びの?)クレームが相次いだため「奥武蔵トレイルラン~伊豆ヶ岳を越える道」と名称変更され、さらに3年前に女子メインのレースとして今の名前に生まれ変わったのがこのクイーンズトレイルラン。そう、その名の通り、これは女子のための大会なのです!

男性にもファンの多いテクニカルなコース

しかしながら、テクニカルで走りがいのあるコースはリピーターも多く、なぜに女子だけ走らすねん!!という男性から不満の声を聞いたか聞かずか、男性枠を残そうとペアの部を新設。「女子ソロの部」と「クイーン+ナイト(男女ペア)の部」の2部門で構成されました。男性は女子のサポートとして走ることができるのです!

私は第4回から連続で参加しているリピーターですが、クイーンズレースになってからはペアの部で参加させていただいています。

女子のための大会!と主催者が気合いを入れて企画しているので、女子が喜ぶ工夫がいっぱい。スタッフは男性で(できるだけ)イケメンを揃え、正装でお出迎え。ゴール前には敷き花びらを散らしたレッドカーペットが待ち、ゴール後にはスイーツが用意されています(もちろんペアの男性も食べられます)。参加賞には女子向きのアメニティなどが付いているほか、今年の優勝賞品はゴールドのアクセサリーだったそうです!

スタート前の雰囲気もほんわかムード♪

集合場所の会場は西武秩父線正丸駅前のスペース。電車の本数は少ないものの駅からは徒歩0分のアクセス。帰りもラクチンです。女子がたくさんいる風景はそれだけでほんわか和みますね。男性もおりますが脇役ですので、ぎすぎすした緊張感はほとんどありません。キャッキャ、キャッキャした感じがレースというよりイベント性メインに感じられます。

さてレースですが、今年のスタートはきれいな青空の下でした。朝9時半スタートで制限時間は4時間20分。ほぼ完走できるよう緩い制限時間になっていますので、選手はあきらめないで走り続けるだけです。

女子が多く、ふだんのレースでは見られない光景と雰囲気
女子が多く、ふだんのレースでは見られない光景と雰囲気


まずは急坂続き。いつしか視界が開け、晩秋の山並みがお目見え

駅改札横の急な階段を下って高架下がスタート地点。ロードの急な坂道がいきなり始まります。1.5kmほど登りつめるとオフロード、やはり急な登山道を1kmほど登って再び舗装路へ出、旧正丸峠へ向かいます。出だしはきついですが、国道299号からは時々視界が開け、晩秋の山肌に薄日が柔らかく差してとてもきれいに見えます。だんだんとテンションが上がってくるところです。峠の茶屋の前に最初のエイドがあるので水を補給しましょう。茶屋の脇から登山道に入り、ここからが本番です。

ペアも単独女子も、高架下から軽快にスタート!
ペアも単独女子も、高架下から軽快にスタート!


伊豆ヶ岳から子ノ権現までは、ハイキングコースとして一年中ハイカーが訪れる人気の山域です。登山道に入るとおそらくハイカーを追い越すことになるので、止まったり歩いたり、挨拶をして進みましょう。きっと応援してくれるはずです。


イノシシ注意!? 変化に富んだ伊豆ヶ岳を越える

小刻みなアップダウン、小さなピーク、ガレた木段などをひいこらとこなすと伊豆ヶ岳の山頂です。ここにもエイドがあります。山頂はあまり見晴らしはよくありませんが、いかにも埼玉のお山っぽいささやかな感じ(どんなだ?)が私は好きですね。

伊豆ヶ岳からの下りと、もうひとつこの先の古御岳からの下りは細く滑るので、注意が必要なところです。でも紅葉の時期はモミジがとてもきれいなところ。レースの少し前がちょうど見ごろなんですよ。ぜひ試走にもとおすすめしたいところです。ついでに言うとレースの数日前にはコース上にイノシシが出ましたので、試走には熊鈴の携帯をおすすめします。

ナイトと越える難所でトレイルスキルを磨く

変化に富んだ登山道をさらに進みます。トレイル初心者には少し難しい下りもありますが、こんな時ベテランの「ナイト」がついていると安心です。手とり足とり教えてもらっちゃいましょう! またトレイルスキルを上げるのにも良い練習になる箇所。楽しみながらゆっくり行くのをおすすめします。

3つ目のエイド、天目指峠に到着するともうひと踏ん張りなのですが、ここから子ノ権現まで小さなアップダウンが4つあります! 挫けないで行きましょう。終わらない坂はないのだ!! 疲れた身体には本当にきつい最後の登りパートですが、子ノ権現でトレイルは終了、あとはロードの下りが待つばかりなので、最後の山道を名残惜しく楽しんでおきましょう!!(そんな気持ちにならないかもしれませんが・・)

子ノ権現に奉納されている夫婦下駄と大ぞうり

子ノ権現に奉納されている夫婦下駄と大ぞうり

子ノ権現様は足の神様です。本堂の前には大きなわらじと夫婦下駄が祀られています。エイドより少し先には大きな仁王像が立ち、晴れた日の駐車場から下界の眺めは最高! 写真スポットがたくさんあります。最後のエイドには菓子パンやフルーツポンチなどがあるので、たくさん補給して休んでいきましょう。エネルギーを入れたら、さあ行くぞー! 

下れ下れ~~! 勝負を賭ける最後のロード

4kmほど続く長い下り坂は、日陰に入り少しひんやりと感じます。ときどき車が上ってくるけどあとは静かな林道です。ペアがいるならお喋りしながら楽しく下ることができるでしょう。残念ながらロードが苦手な自分は、毎年会話どころではない猛スピードでペアに引っ張られているゾーンなので、楽しくおしゃべりしたことはありません……。ガチンコ勝負の選手にとっては子ノ権現からはまさに最後の勝負どころ、足の見せ所なのです。

このコースは最初と最後に結構なロードパートが含まれるので、得意な分野を活かして順位やタイムを伸ばすのも楽しみ方のひとつ。私はラストは地獄の苦行でしかありませんが……。

ゴールで待っていたのはフラワーシャワー!

それでも苦しんだ分だけゴールの喜びは大きい。最後の最後に「なんで上らすねん!」と血の涙を流して国道を登り詰め、再び正丸駅前へ! ささやかなゴールゲートでささやかな花吹雪を頂いて、ペアで手を繋いでゴールするのは最高の気分です!

誰がなんと言おうと、この大会はペアで走ることをお勧めします! カップル夫婦はもちろん、先輩後輩、父娘、上司部下、今回は知人の紹介で初顔合わせのペアもおりました。ひとりでももちろん楽しいけれど、ふたりでゴールすれば喜びは2倍! とにかくアットホームな良い大会です。女子レースと侮るなかれ、男性も必見です。ペアに誘われるよう来年アピールしてみてはいかが? 


ええ、ええ、私もまた来年走りますとも。女子力が枯れ果てるまで走らさせてもらいまっさあ!!(笑)


板垣 渚さん

東京都在住。トレイルランニングにはまり、本大会をはじめスポーツエイド・ジャパン主催大会では、常に上位争いを演じている。本大会では、ペアの部で3位入賞。