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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 屋久島ビーチ&トレイルラン2017

開催日:2017年2月26日(日)
開催地:鹿児島県(屋久島)

ショート 15km:出走者14人、完走者14人
ジェネラル 32km:出走者11人、完走者10人
チャレンジ 38km:主走者7人、完走者7人

苔むす神秘の森を走る! 自然の美しさを満喫できる大会

リポート/古谷 繁明さん

スタート後、最初に上った山から見える景色。一湊(いっそう)海水浴場の砂浜と、その右手には、スタート地点となった旧一湊中学校がある一湊集落が見える

スタート後、最初に上った山から見える景色。一湊(いっそう)海水浴場の砂浜と、その右手には、スタート地点となった旧一湊中学校がある一湊集落が見える

屋久島はご存知のとおり、独特の植生で、苔むした森がつづく自然の美しさが魅力的です。ほかでは見られない屋久島の自然をこの目で確かめたいと、昨年は32kmにエントリー。そして今年は、せっかくなので、長い38kmのコースに出場しました。
32kmと38km、距離的にはちょっと中途半端な増え方と思うでしょう。この差の6kmは、コース途中で、吉田岳という標高1165mのこのコース最高峰を登って、またもとのコースに戻るというもの。かなりの急登で、プラス6kmという以上にハードで過酷になります。

スタートは、屋久島の北部、一湊(いっそう)という地区の旧一湊中学校の校庭が会場です。
この時期の屋久島は「常夏」と思ってはいけません。当日の天候は曇りでカラっとしていて、気温は13~15℃程度。本州の冬より暖かいけれど、決して「南国」をイメージするような気候ではありません。

森と海の景色を楽しみながらのんびり走り
最難関の吉田岳の急登は両手を使ってアタック!

スタート地点に集合すると、昨年この大会で出会った方がいらしていて、ふたりでのんびり話をしながら走りました。これもトレイルランの楽しさではないでしょうか?

のんびり話をしながらスタート! ロードと違って、このゆったりした雰囲気がなんともいえずいい感じ


この大会は、きれいな景色も楽しめます。スタート後、海岸沿いに出る前に、まず最初に上る山(ピークは200m程度)があるのですが、ここから見える海が本当にきれいです!180度見渡せる展望台のようで、最初のビューポイントです。

スタート後最初に上る番屋峰を進む。この鬱蒼とした森は視界が開けていないが…

スタート後最初に上る番屋峰を進む。
この鬱蒼とした森は視界が開けていないが…

番屋峰を上りきると視界が開け、きれいな海が見える。海に浮かぶ島のように見えるのは、屋久島の真北に位置する矢筈岬

番屋峰を上りきると視界が開け、きれいな海が見える。
海に浮かぶ島のように見えるのは、屋久島の真北に
位置する矢筈岬

その後、海岸沿いに出て、雄大な海を見ながら走ることになります。
ウミガメの産卵地としても有名な「永田いなか浜」を通過して、永田までいくと今度は内陸に入って山を目指します。

最高峰の吉田岳は、2kmほどで700m登る急登で、このコースの最難関。両手も使って上るのでグローブ必携です。
吉田岳ピーク手前では、あられが降ってきたので、携帯していたレインウエアを着用、また木の根っこで足を痛めたときには、携帯していたテーピングで処置をしてことなきをえました。

屋久島独特の苔むした森を進む。こうしてこのコースの最難関、吉田岳登山に向かう

屋久島独特の苔むした森を進む。
こうしてこのコースの最難関、吉田岳登山に向かう

吉田岳山頂に到着! 記念撮影をパチリ

吉田岳山頂に到着! 記念撮影をパチリ

私はもともと登山から入ったので、トレイルランに出るときにも、必ずもしものことがあっても対処できるような装備で臨みます。

今回の古谷さんの装備

ちなみに当日のウエアは、半そでアンダーシャツの上に長袖シャツを、下はタイツとハーフパンツを着用。エイドは全部で4ヵ所ありますが、よく水分をとるほうなので、バックパックには、水をハイドレーションで1.5リットル携帯。そのほかエネルギージェルや塩アメ、グローブ、レインウエア、ファーストエイドキット、ヘッドランプなどを携帯しました。
「山に入るときには、何が起きるかわからないので、コンパスや携帯電話も必需品です」(古谷さん)


実は下りがポイント!ここで差がつく
慌てずゆっくり降りるのがコツ

吉田岳の下りは滑りやすいところも多く、昨年は特に大雨で濡れていて滑って転倒する人が多かったとのこと。今年は天候的には問題なかったものの、やはり下りで滑って苦戦している人が多かったようです。慌てないのがコツで、私は丁寧にテンポよく走れたこともあり、上りの段階では3位くらいだったのが、下りでトップになったようです。

そして最後の難所、今回はゴール手前5、6kmあたりに、地元の方々によって開拓された、新しいコースができていました。神秘的な景色が楽しめる山に分け入るコースで、トレイルがはっきりと見えないのですが、木々にテープでマーキングされているので迷うことはありませんでした。このテープに気づかずコースをロストする人もいるので注意が必要です。

1km程度つづく苔むした急登はかなりきつく、最後に心が折れていた人もいたはず。この新しいコースができたことで、はじめて出る人なら32kmのコースでも達成感いっぱいだと思います。 

トレイルの楽しさは、マラソンなどと違ってあまりタイムや順位を気にせず景色を楽しみながら走れることにあります。そういう気持ちなら、きついコースでも、とても楽しめる大会だと思います。

エイドステーションは全体で4ヵ所。水、スポーツドリンク、麦茶、タンカン、バナナ、パン、お餅などが用意されていた
エイドステーションは全体で4ヵ所。水、スポーツドリンク、
麦茶、タンカン、バナナ、パン、お餅などが用意されていた
リポーターの古谷さんは、38kmの部1位でゴール!勝因は「下りで焦らず気をつけて走ったこと」
リポーターの古谷さんは、38kmの部1位でゴール!
勝因は「下りで焦らず気をつけて走ったこと」



古谷繁明さん

かつて5年間ほど、プロのキックボクサーとして活躍。選手時代から、トレーニングの一環としてランニングを行い、ハーフマラソンなどはよく走っていた。フルマラソンは3年前にデビュー。トレイルラン歴は約2年。タイムを気にせず、のんびり景色を楽しみながら山の中を走り、その後で温泉に入るのが無上の楽しみ。