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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • トレニックワールドin外秩父トレイルラン50km & 43km

開催日: 2016年5月8日(日)
開催地: 埼玉県(寄居町)
距離: ロング(約50km)、ミドル(約43km)
完走者/出走者:
【ロング(約50km)】 292人完走/310人出走 完走率94.19%
【ミドル(約43km)】 249人完走/266人出走  完走率93.61%

累積標高差2,888mのタフなコースと人気のエイドを堪能する50km!

リポート/ 高橋 正さん

埼玉県西部の秩父盆地を取りまく、外秩父の山々を巡るトレイルランレース「外秩父トレイルラン50km&43km」に出場しました。
昨年まではミドル(43km)のみでしたが、今年から新たに加わったロング(50km)のほうに参加。1か月ほど前に試走しに行った際、桜が満開でとても印象が良かったこともあり、今回の初レースを楽しみにしていました。

かなりの晴天に暑くなるなーと思いながら和やかな雰囲気のなかスタート。大会慣れしていないこともあり、ラン仲間2人とゆっくり走り始めました。
ただ、のんびりし過ぎたせいで、第1エイドの大平山入口(11.9km)では関門の20分前に到着。炭酸水、麦茶、お水を十分に補給し、先も長いのでサクッとコースへ。

葉原峠(14.9km地点)へ向かうなだらか上りでも、木々が日差しを遮ってくれることもあり快適に足を運べます。この辺でひとりになったのですが、まだまだ先は長いので、下りも必要以上に飛ばさず、上りは止まらないように淡々と進みました。

スタート会場は寄居町役場。この日は快晴で最高気温26.5℃まで上がった
スタート会場は寄居町役場。
この日は快晴で最高気温26.5℃まで上がった


スタート前に友人たちと記念撮影(写真右がリポーターの高橋正さん)

スタート前に友人たちと記念撮影
(写真右がリポーターの高橋正さん)

オフロード率65.8%。アップダウンは激しいが、舗装路が多いこともあり「走れる箇所が多くて走りやすいコースでした」(高橋さん)

オフロード率65.8%。アップダウンは激しいが、舗装路が多いこともあり「走れる箇所が多くて走りやすいコースでした」(高橋さん)

コース中に見える景色も変化に富んでいて目を楽しませてくれる

コース中に見える景色も変化に富んでいて目を楽しませてくれる

7つあるエイドステーションがそれぞれ制限時間が設定され関門となっている

7つあるエイドステーションがそれぞれ制限時間が設定され関門となっている


意外や、走れるところが多くて走りやすいコース!

「累積標高差2,888m。16の峠を越える」と、かなりタフなコースですが、全体的に走れる箇所が多く、景色も変化に富み、実際に走ってみると、とても走りやすいコースです。コース中、エイドステーションは全部で7ヵ所。それぞれに関門が設けられています。トレニックワールドの大会は、このエイドの補給食がバラエティに富んでいて人気があり、私も今回十分にエイドを楽しむことができました。

木々が日差しをさえぎってくれて走りやすいトレイルが続く

木々が日差しをさえぎってくれて走りやすい
トレイルが続く

あえぎあえぎ上る急勾配。が、ふと目を転じると素晴らしい景色が…

あえぎあえぎ上る急勾配。が、ふと目を転じると素晴らしい景色が…

第2エイドの釜山神社(17.8km地点)では、梅干し、飲み物に加えていなり寿司が提供されていたので、こちらを存分にいただきました。水分を多めに摂り、お腹も程よく満たされると、俄然やる気が湧いてきます。
登谷牧場(18.9km地点)を過ぎ、登谷山を目指すと舗装路の急勾配が視界に入ります。
人によっていろいろとコツはあると思いますが、私の場合は重心を上げず、足元を見てひたすら止まらないことを意識して……。

エイドステーションはそれぞれ特色があり置いてあるものも変わる。これがこの大会の楽しみでもある
エイドステーションはそれぞれ特色があり置いてある
ものも変わる。これがこの大会の楽しみでもある


皇鈴山(20.3km)を越えた先には、素晴らしい見晴らしが楽しめる秩父高原牧場(23.7km)が待っています。試走に来た際に、ここでソフトクリームを食べようと決めたのですが、その先のエイドでラン仲間がボランティアをしていたので、先を急ぐことに。
20kmを越えると、それなりに堪えてきますが、こういうときに応援してくれる人に会えるのは嬉しいものです。秩父高原牧場のエイドには、ゼリーが用意されていたので、すかさずいただきました!

コース中最もきれいな景色が見られる秩父高原牧場からの眺め
コース中最もきれいな景色が見られる秩父高原牧場からの
眺め


仲間とワイワイ走る楽しさと、エイドの食も堪能!

大霧山(約25.6km)近くの登りで、また友人2人と会えて、これまではひとりで黙々と進んできた道も一気に楽しくなってきます。
途中でも見事な風景写真を撮ったり、登りでは引っ張ってもらったり、下りの足さばきを参考にしたりと、レースとはいえワイワイできるのもトレランならではの楽しみだなと思いました。

ぐんぐんと進み、野末張見晴台まで来ると、気付けば40kmを越えています(残り10km!)。ここは第6エイドで、フルーツポンチがありました!
あのシロップの甘さとフルーツの食感で生き返りました。本当に美味しかったです!
ここからは、気持ちのよい下りがずーっと続いていました。
これまで登ってきた苦労が一気に報われたようにガンガン飛ばします。全コース中、最も気持ちよく走れる部分です。木々の間から建物の屋根などが見えてくると、ホッとしたような、もう終わってしまう、残念なような…。

最後の大満エイド(46.1km)。時間も十分に残っているので気持ちに余裕があったせいか、ノンアルコール飲料をグイッといただき、ラストスパートです!
最後の最後に控えているのが、大高取山(47.4km)。ここは、なかなかの勾配と倒木もあり、集中力を切らすと危ないなと思いながら一歩一歩を踏みしめながら進みました。大きめの石が目立ったので、バランスを保ちながらスピードを落とさないように走るのが難しかったです。コース中最もきついと感じた部分です。
しかし、登り切れば必ず下りがあるわけで、ここから先は余力を残すことなく飛ばし、ゴールを目指します。

3人揃ってのゴール!!! 初の50kmレースで各エイドを堪能しながら、9時間半なら上出来だったと思います。ゴール地点は、プールや入浴施設のある「ゆうパークおごせ」(埼玉県入間郡越生町)。
ゴール後は、道中で会った方々とも感想を言い合いながら、健闘を讃えあえたのもロードの大会では経験が無かったので印象的でした。

振り返ると、初めてのトレイルのロングレースをこの大会で体験できて良かったと思います。
ホスピタリティに溢れ、運営とランナーの一体感も感じられたので、トレニックワールドの大会は今後も出場したいなと思いました。
評判通りの充実し過ぎるエイドで冷奴、素麺、フルーツポンチ、ノンアルコール飲料など、自分では準備できない食べ物・飲み物を口にできるのは、ありがたかったです。
秋には更に長い距離の大会も予定されているので、そちらに向けてもトレーニングを積んでいきたいと思います。

友人たちに再び合流。レースとはいえ、わいわい楽しみながら走れるトレイルランは格別!
友人たちに再び合流。レースとはいえ、わいわい楽しみ
ながら走れるトレイルランは格別!

こちらは大野峠のエイドステーション。豊富な品揃えで目移りするほど
こちらは大野峠のエイドステーション。豊富な品揃えで
目移りするほど

そしてゴール後にはさらに素晴らしい食事が待っていた! 揚げたての山菜てんぷらをそうめんやご飯にのせていただける!
そしてゴール後にはさらに素晴らしい食事が待っていた!
揚げたての山菜てんぷらをそうめんやご飯にのせて
いただける!

3人そろってゴール! ゴール地点には入浴施設もあるので汗を流してから帰宅できるのも特長
3人そろってゴール! ゴール地点には入浴施設もあるので
汗を流してから帰宅できるのも特長


高橋 正さん

39歳、東京都在住。エンタメ系会社勤務。
ランニング歴は4年、トレイルランニング歴は3年。
裸足ランニングが走るきっかけだったこともあり、今回はワラーチで走ってみました。
平日の朝や休日を使って、週3回程度走っていますが、月に1回程度、高尾山や奥多摩周辺でトレラン練習も。これまではロードの大会がメインでしたが、今後はトレランの回数を増やしていきたいと思います。