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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • グラン・レイド・レユニオン

開催日: 2015年10月22日~25日
開催地: フランス領レユニオン島
距離: 163km
完走者: 1,729人 ※完走率は6割程度

総距離163km、累積標高9,920mの
タフでハードなトレイルレースに挑戦!

フランスの海外県で、インド洋に浮かぶ小島レユニオンで開催される、100マイルのトレイルレース「Grand Raid Réunion (グラン・レイド・レユニオン)(以後GRR)」に出場しました。日本でも4年前からウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF) という100マイルのトレイルレースが開催されるようになり、海外のウルトラトレイルレースに参加される日本人も増えてきました。
これから世界のレースに挑戦する方へ参考になればと思いリポートします。(RUNNETスタッフ・O)


コース誘導はなし! マーキングテープをたどって登る

私が出場したのは「The Diagonale des Fous(直訳:愚か者の対角線)」と呼ばれる163km(累積標高9,920m)のレース。その名の通り島の西側から東へ対角線をひくようにコースをとっているワンウェイレースです。
10月22日、スタートは午後10時。未知の島で、初めての100マイルという長距離レースで、自分がどうなってしまうか不安と緊張、ワクワク感でいっぱい。街はお祭りムードで、人々がスタート付近を埋め尽くしています。

このレースでは、大会から支給されたTシャツまたはタンクトップを着用しスタートします。
スタート前には雨も降りだしましたが、さすがに赤道に近い島。スタート地点は人々の熱気とともに寒さは感じません。日中は日差しが強く気温は平地で30℃前後、午後には山に雲がかかり、標高2,000mともなると10℃近くまで下がるのでウエアによる調整が必要です。

街を抜けるとサトウキビ畑の畑道をひたすら登ります。
そして最初のエイドステーションから狭いシングルトラックの登山道に。このシングルトラックでは必ず渋滞するためポジショニングが重要。とにかくひたすら登ります。
大小様々なエイドステーションには水やコーラ、バナナやオレンジ、パウンドケーキ、レーズンなどが並びます。

満点の星空を見上げ、眼下には街の灯りを見下ろしながら登ります。一晩中登っていて、夜明けに壮大な山々を見渡せる場所に出ました。さすが世界遺産の島。山々には火山岩や火山灰のトレイル、そして様々な植生が見られます。
活火山として島にそびえたつピトン・ド・ラ・フルネーズ(le piton de la Fournaise)も見えました。火山でできたトレイルは、富士山や日本のトレイルにも似た自然環境です。

GRRでは、基本的に山の中には全く誘導員はいません。
マーキングテープをたどって進むのです。
街中には矢印看板もありますが油断すると見落とします。
日本のレースのように親切丁寧とはいきません。が、しっかりマーキングを見て、コースを間違えないことも力のひとつと感じました。

スタートは夜10時。支給されたシャツを着ていざ出陣!
スタートは夜10時。支給されたシャツを着ていざ出陣!
清清しい早朝の山。レース中朝を3回迎えることになる
清清しい早朝の山。レース中朝を3回迎えることになる
サトウキビ畑に分け入る。赤いマーキングテープを見失うな!
サトウキビ畑に分け入る。赤いマーキングテープを
見失うな!

テクニカルな下りやドロドロのトレイルに苦戦

このコース、日本の山にあるようなテクニカルな下り坂もあり、ヨーロッパの山々に慣れたフランス人より日本人のほうが得意な場面です。40kmほどでようやく食事のとれる大きなエイドステーションが見えてきます。
近くには地元の方たちが列をなして応援してくれるので、元気になってエイドステーションに入ります。ここではお米やソーセージ、細かく刻んだパスタが入ったスープ、マカロニにミートソースがかかったもの、しっかりと焼いた骨付きチキンなどが出ます。その後も4~5カ所でこのような食べ物が出ます。

70km地点手前で手を使って登り降りが必要な急峻な道やドロドロのトレイルに苦戦しました。しかしこの山に生える植物や木々は特徴的で、壮大な山々を眺められレユニオンの印象的な場所でした。
ウルトラトレイルレースは全般的に前半の制限関門が厳しめなことが多く、渋滞を考慮したペースを作る必要があると思います。私は100kmまでは仮眠はとらず余裕を持ちながら、未知の距離である残り60km強に臨みたいとペース配分をしていました。

余力を残しながら、最初のドロップバック(自分の荷物を預けてある)を受け取れるシラオス(Cilaos)と呼ばれる地域のエイドステーションでは仮眠施設やシャワーもありましたが、食事をとりすぐに100km地点を目指し出発。関門時刻にも数時間の余裕を作れました。
日本人で出場されている選手にここで合流。お互いペースなど今後の話をしてバラバラに出発。目的はフィニッシュまで辿り着くこと。その想いを共有できたことは力になりました。

高いところで2,000m。標高によっても植生がどんどん変わる
高いところで2,000m。標高によっても植生が
どんどん変わる
要所要所で見られる素晴らしい眺望に感動!
要所要所で見られる素晴らしい眺望に感動!
フィニッシュ地点ほか2箇所に必要なものを預けておける
フィニッシュ地点ほか2箇所に必要なものを預けておける

いろいろあるけれど口に合ったのはフルーツと温かい紅茶やコーヒー

いろいろあるけれど口に合ったのはフルーツと
温かい紅茶やコーヒー

日本人の出場者に出会い情報交換してお互いエールを送る

日本人の出場者に出会い情報交換してお互いエールを送る


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