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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 日本山岳耐久レース(通称:ハセツネ)

開催日: 2015年10月31日(土)~ 2015年11月1日(日)
開催地: 東京都あきるの市
距離: 71.5km  
出走者数: 2,357人
完走者数: 2,046人(完走率86.8%)

写真提供/HASETSUNE PUBLICITY PHOTO TEAM(ハセツネ広報写真チーム)

42歳皇居ランナーのハセツネ挑戦記
寒さ、滑る下り、猛烈な眠さとの戦い

リポート/保岡 昌彦さん

山に行きたくても近くに山がない!という埼玉県川口市在住のランナー保岡昌彦さん。都内にあるIT企業に勤務し、普段のトレーニングは皇居と荒川河川敷がメインだが、週末に山でのトレーニングを取り入れ、4度目のハセツネで自己ベストの更新にチャレンジ。さてその結果は?

第23回日本山岳耐久レース、通称「ハセツネ」に参加してきました。ハセツネは奥多摩の山域71.5km、累積標高差4,582mを制限時間24時間以内に走りきるレース。
私は今回で4年連続4回目の出場。トレランを始めるきっかけとなった思い入れのあるレースです。

普段はロード中心の私がハセツネで苦労するのが、「長さ」と「下り」です。みっちり山でのトレーニングを積んで臨んでみたい気もありますが、山が遠い埼玉県川口市在住のサラリーマンにとっては、山でのトレーニングを頻繁に行うことは、時間や金銭的にも限界があります。なので、ベースはフルマラソン対策で取り組んでいる週3回の10km~30kmのロードのトレーニング。
ハセツネ対策としては、日帰りで行くことができ、眺望も楽しめる雲取山でのトレーニングと、8月には北アルプス、前穂高、奥穂高、レース3週間前は、妻の実家がある伊豆大島に帰省したついでに、三原山を越えて島の反対側まで縦断するハイキングを行いました。

過去3回の出場経験もあるので、ハセツネでの自己ベスト更新が今回の目標でしたが、9月に引いた風邪が長引き、咳の症状を抱えたままレース当日を迎えることになってしまいました。
そこで、レースプランは、前半はあまり追い込まずに身体の動きに合わせていき、後半追い込んでいく作戦。また、自分は比較的上りが得意なのに、アップダウンの繰り返しの区間では集団にペースを合わせてしまって力を残してしまう傾向があったので、とにかく上りはガツガツと積極的に!
特にコース最高地点・標高1,527mの三頭山への上りは、今年は攻めて上ろうと決意。
このプランで、前回マークした自己ベスト13時間23分17秒の更新は狙えると考えていました。

71.5kmを24時間以内で走破する!
71.5kmを24時間以内で走破する!
気持ちよく走れる杉並木の中のトレイルも
気持ちよく走れる杉並木の中のトレイルも
完走者2,046人のうち女性は229人(11%)
完走者2,046人のうち女性は229人(11%)

ウインドブレーカーにレインウエアを重ね着。とにかく寒い

レース当日の朝は、毎年のことながら、とても不安になります。13時間以上のガマンに耐えられるんだろうか、など。
しかし、会場入りして、他のランナーを見ているうちに、スタート地点に着くころには、不安は消えていき、「やるしかない!」という気持ちになっていきました。
スタート直後のロードは、ハセツネでは稀少なロード区間なので、追い込んで走り、まずまずのポジションにつくことができました。
しかし、早くも異変がありました。風邪が完治していないからか、深い呼吸をすると気管支がゼーゼーとなってしまい、うまく呼吸することができないのです。
このため、得意のロード区間での追い込みはやめて、続く上り区間も、ゼーゼーとならないよう、心拍計をチェックして150~160拍/分の間に保つようにして、約23km地点にある第一関門まで進みました。

心拍数を一定にしたのが結果的に良かったのか、第一関門到着時点では、タイムは例年並みの3時間45分。体感としては例年より余裕があり、苦手の下り区間も難なく通過できた感触がありました。
しかし、今年は、例年より開催が3週間遅いこともあり、気温が低く、第一関門手前で既にウインドブレーカーを着込んでいたのですが、第一関門でレインウェアも着込む必要があるほど寒さを感じました。また、日没も早く、ヘッドライトもここで装着。第一関門を過ぎてからは、どんどん暗くなっていき、完全に夜間走行になっていきました。
夜になると、霧も出始めて視界も数メートルあるかどうかなので、安全に走ることで精一杯。心拍数をチェックする余裕はいつの間にかなくなりました。それでも三頭山の上りは、気合を入れ直し、高度計を見ながらペースを調整してガツガツと上り切ることができました。
レースのほぼ中間点、約35km地点の三頭山の山頂では呼吸は乱れていましたが、脚の筋力が残っていたようで、例年苦労するその後の激しい下りも快調に下ることができます。
ところが、第二関門まで残りわずかとなった下りでペースを上げようとしたところ、アクシデントがありました。脚がスリップして、激しく転倒し、左膝を地面に強く打ちつけてしまったのです。
転倒直後は、立って歩けないかもしれない、と思うほど激しい痛みで、数分はしゃがみ込んでいました。なんとか歩き出すと、幸い骨などには異常がないことがわかったものの、ペースはまったく上がらず、ほとんど歩いて進むことになりました。

総じてロードのランナーはテクニカルな下りが苦手
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ヒザに手をつかなければならないような急登コースも
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気のせいか女性のほうが笑顔の率が高いような…
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→→→そして次々とトラブルが…