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RUNNET TRAIL コラム

トレラン・レースリポート

  • 八重山トレイルレースin 山梨上野原

開催日 6月14日(日)
開催地 山梨県(上野原市)

走り応えのある変化に富んだコースは
ペース配分がちょっぴり難しい中上級者向け!

リポート/RUNNETスタッフ・N

3月に今シーズン最後のフルマラソンが終わり、
“初夏のお楽しみ”として八重山トレイルレース
(ロングの部 38.55km)に出場しました。
最大高低差は920m、制限時間は7時間30分です。

レースの会場となるスタート・フィニッシュ地点は、山梨県上野原中学校。朝8時、小雨の降る冷んやりとした天候の中、上野原中学校の吹奏楽部の元気な演奏に背中を押されスタートを切りました。

このレースは、トレイル率が77%と高いのが特徴のひとつ。
豊かな自然の中を駆け抜けることができます。
現に大会の2週間前に試走したときにはタヌキ、レース当日はウサギが目の前を駆け抜けて行きびっくり!
また、雨が降った直後でしたが、落ち葉が積もったトレイルはフカフカで快適に走れるところが大半でした。

最初の山「八重山」「能岳」(のうだけ)はさほど標高差がありません。気持ちの良い下りがあるので、ついついスピードを上げ過ぎて脚を消耗しないようセーブしながら走ります。

ロードに出て少し走り「日原地区」へ。
民家の横を通り抜けるとき、地元の皆さんのたくさんの応援に驚かされました。
「レースのお守りに」と小さな貝の根付をいただいたり、給水ポイントが民家の軒先だったり…。
地域密着型の暖かいレース、暖かい心遣いが伝わってきます。

なんとJR上野原駅の駅長さんみずから温かく歓迎してくれた!
なんとJR上野原駅の駅長さんみずから温かく歓迎して
くれた!

小雨の中、ロング(約38.55km)は朝8時に会場の上野原中学校をスタート!
小雨の中、ロング(約38.55km)は朝8時に会場の
上野原中学校をスタート!

民家を抜けるようにして、道は徐々に上っていきます
民家を抜けるようにして、道は徐々に上っていきます

その後、再びトレイルに入り「日原峠」~「土俵岳」~「丸山」と小刻みなアップダウンを繰り返しながら、22km地点の「ゆずり原 青少年自然の里」へ。
まずは関門通過にひと安心。エイドに立ち寄り梅干しやハチミツ漬けのスライスレモン、そしてクリームパンをいただきました。
雨が上がったのですが、湿度が高く汗をかいていたので酸っぱいものは極上のご馳走に。

あまりにも居心地の良いエイド。ここで長居しては、この先心が折れてしまう…と意を決して早めに出発。
蒸し暑さであまり食欲はなかったのですが、ジェルとオニギリを頬張りながら、長い長い「二本杉」のピークへと続く傾斜をのぼり始めました。
歩を進めること50分近く。試走の時は“永遠”に感じた難所でしたが、十分な補給をしていたので頂上までテンポよく行くことができたように思います。
時折、気の早いヒグラシの声も聞こえ心が和みました。

二本杉のピークを越えると、ランナーたちは堰を切ったようにビュンビュンと飛ばしながら駆け下りていきます。
あまり下りが得意ではない私は、そのペースについていくのがやっと。時折、健脚のランナーに先を譲りながら自分のペースで下っていきました。
二本杉の長い上り、そして長い下りですっかり脚を消耗した私は、次の給水ポイントを心の支えにしながら前に進みます。

最後の給水ポイント「尾続(おずつ)地区」は、お花畑の奥に設置されていて、見た目にも心が癒されました。
ここにはコーラの給水サービスが! 1杯50円と有料ですが、キーンと冷えた炭酸飲料は心底美味しいと感じる一杯に。その他、バナナやビスケットも勧めていただくままに口へ運びます。とにかく、補給を意識して食べ続けました。あと6.5km!

最後は、行きに通過した「能岳」「八重山」を反対側から上っていきます。
行きは楽々飛ばした下りのコースですが、帰りは身も心も疲れていて思うようにスピードを出すことができません。
コース全般は状態の良いトレイルですが、ここの箇所だけはぬかるみがあり、足を滑らせながらも必死で前へ前へと進みます。
ここで声援を送ってくださるスタッフの皆さんの声に何度励まされたことか…! ゴールまであと少し!

ゴールの手前では、沿道の皆さんに「お帰りなさい」と声をかけていただきました。そして、それまでの辛かったことはすっかり忘れて満面の笑顔でゴール!!
フィニッシュタイムは、6時間21分34秒。
目標だった7時間切りができて嬉しさがジワジワとこみ上げてきました。

ゴール後、ドリンクの他に地元の特産物の「酒まんじゅう」や「せいだのたまじ(ジャガイモの惣菜)」をいただきました。どちらも美味しく、家族には大好評! 良いお土産になりました。

最初のピーク「八重山」や「能岳」を越えると気持ちのよい下りに
最初のピーク「八重山」や「能岳」を越えると
気持ちのよい下りに

前半の下りは、飛ばし過ぎると後半脚がもたなくなるのでセーブしながら走るのがポイント
前半の下りは、飛ばし過ぎると後半脚がもたなくなるので
セーブしながら走るのがポイント

民家の軒先に設置されたエイドステーション。地元の方が温かく迎えてくれる
民家の軒先に設置されたエイドステーション。
地元の方が温かく迎えてくれる

みんなの声援に励まされて目標の7時間切り達成! やった~!
みんなの声援に励まされて目標の7時間切り達成!
やった~!

この大会は、最寄駅の上野原駅からシャトルバスが出ていて、横浜の自宅から始発電車に乗り日帰り参加が可能。大会の規模も1,000名強とこじんまりとしていて目立った渋滞もなく走りやすかったです。何より地元の皆さんの支援が素晴らしく、つらくなったときも、たくさんのチカラをいただきました。

38km強のロングトレイルは、コース全体を通して気持ち良く走れる箇所、真剣に頑張らないといけない箇所など、バラエティに富んでいて手ごたえ十分。トレイル中級者向けのレースです。ただ、二本杉の上りは予想よりハードなので、事前の試走をお勧めします。私自身もレースの2週間前に試走したおかげで、力の配分や補給のタイミングを掴むことができたのだと思います。良いレースでした!

最後に、参考まで
今回レース中に補給したものをご紹介します。

持参して飲んだもの・食べたもの

・ポカリスエット2L(スタート時:1Lの水+1/2の粉、22km給水所:1Lの水+1/2の粉)
・PowerBarエナジャイズ × 1
・ザバス ピットインゼリーバー × 1
・アミノバイタルゼリー マルチエネルギー × 2
・おにぎり(梅干し) × 1
・塩分タブレット × 2
・飴(チェルシー) × 2

エイドで食べたもの

・梅干し × 3
・スライスレモンはちみつ漬け × 3
・クリームパン × 1
・ビスケット × 1
・バナナ × 1/2

コース上のコヤシロ山から見える富士山(1月撮影)。今回はあいにく見えなかったけれど 天候次第では素晴らしい姿を見せてくれます!
コース上のコヤシロ山から見える富士山(1月撮影)。
今回はあいにく見えなかったけれど
天候次第では素晴らしい姿を見せてくれます!


写真提供:八重山トレイルレース大会事務局、オールスポーツコミュニティ