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【週刊ランナーズ】喜多秀喜さんが語る日本選手権
「勝つイメージ」がなければ勝てない

2017年6月21日

6月22日発売の「ランナーズ8月号」では、宗兄弟や瀬古利彦さんと競い合った名ランナーで、今年64歳で2月の東京マラソンを2時間54分44秒で走った喜多秀喜さんの連載がスタートします。
喜多さんは神戸製鋼時代、1人で練習しながら5000m13分27秒、1万m27分48秒を記録。両種目でモスクワ五輪「幻の代表」となりました。そんな喜多さんに、23日から陸上の日本選手権が始まるのを前に、日本選手権の思い出や今年注目しているポイントを聞きました。

「一番思い出に残っているのは初めて優勝した1977年の日本選手権1万mです。私は大学4年時(1974年)の日本選手権5000mで3位になっていますが、日本インカレでも優勝できず、なかなか『勝つ』ということができませんでした。その頃は1位のゴールをイメージできず、レース後半は気持ちが不安定になっていたように思います。
この日本選手権に向けては、1000m×10本のインターバルで9本目までを2分50秒、ラスト1本は2分40秒で走るなどラストスパートを意識した練習を重ねました。レースは残り1000mまで大久保初男さんや宗猛さんなど5、6人がいたと思います。そこから練習通りのロングスパートをかけ、逃げ切ることができました(28分25秒9)。ラスト1000mは2分40秒を切って走っていたと記憶しています。
すると、これで自信がついて5000mも勝って2冠。ロングスパートが自分の武器になり、翌年も2種目で優勝することができました。練習では2000mや700mなどいろいろな距離のインターバルをしていたので、残りがその距離になると身体が反応し、400mあたり60~61秒で押していけるようになったのです。『勝つイメージ』を持つことはとても大切だと、それ以来思っています。

今年のメンバーでいうと、この『勝つイメージ』を持っているのが大迫傑君(ナイキ・オレゴンプロジェクト)だと思います。ボストンマラソンでも3位と好走しましたが、やはり5000mや1万mがしっかり走れないと世界で通用しないので期待しています。
他には、村山紘太君(旭化成)や設楽悠太君(Honda)、松枝博輝君(富士通)が『勝ち切るレース』ができるかも注目です。3000m障害に出場する市田兄弟(孝、宏、いずれも旭化成)にもいい記録を期待しています。
この時期は春と違って勢いだけでなく、地力とコンディションが整っていないといい結果が残せません。本当の強さが試されるともいえるので、注目してみてほしいと思います」

※今年の日本選手権では、男子1万mは23日午後8時スタート、5000mは25日午後5時15分スタートで実施。

1979年別府大分マラソンで優勝した喜多さん(右)。ランナーズ1979年4月号より

1979年別府大分マラソンで優勝した喜多さん(右)。ランナーズ1979年4月号より

※喜多さんの現役時代や現在の練習はランナーズ8月号でも紹介しています。

(ランナーズ編集部 行場)


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