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ランナーの悩みにランナーが回答するQ&Aコミュニティ「ランナーの知恵袋」。この中でアクセスの多かった人気項目をダイジェストでご紹介します!

【悩み解決!】60歳でハーフマラソン初完走。今後の目標は?

2018年7月30日

60歳、2時間6分でハーフ初完走しました。ランニングが大好きになり、向こう10年ぐらいの趣味にしたいと思っています。昨年定年退職し、時間ができたのでジム通いをスタート。週2回ほどトレッドミルで10kmを、週末はLSDで近所のランニングコースを10~20km、その日の気分にあったペースで走っています。おかげで体重は7kg減。ハーフのレースでは最初ゆっくり走り過ぎ、10km過ぎても苦しくなく、最後の2~3kmはキロ5分のペースで皆さんをごぼう抜き状態で気持ちよかったです。いつかフルマラソンにも出てみたい。どう目標を立てていくのが良いでしょうか。
(kazutさん/170cm・82kg)

どんな目標を立てていくのか、その過程を楽しまれたらいかがでしょうか?
タイムを目指すも良し、長く健康的に楽しみながら走るもよし。
ちなみに私は月刊『ランナーズ』をはじめ、書籍、TV、仲間の活動状況等から、自分にあったランニングライフを模索しています。短期的な目標はサブ3.5。中期的な目標は何歳までサブ4を継続できるか。長期的な目標はピンピンコロリ(嫁に迷惑をかけずに天寿を全うする)です。
もちろんこの先の状況で目標も変わるかもしれません。でもその状況を楽しめればいいと思います。あと、絶対気の合うラン仲間を作ってください。

僕は59歳ですが、とりあえず「65歳サブ4」を目標にして達成したら「70歳サブ4」にしようかと(笑)。65歳までは進化することができるそうですからまだまだいけますよ。

アドバイスとしてはジムよりも外を走りましょう!
公園とかで走ると気持ちいいですよ。このまま練習すればフルも来シーズンはいけるでしょう。いろんな人からのアドバイスで練習内容も充実させていけますよ!

とりあえず今の感じですと次のハーフは1時間50分あたりを目標にされてはどうでしょう。その延長線上でフルは4時間切りあたりが当面の現実的な目標になるかと思います。

観光がてら各地のレースに参加するのもいいのではないでしょうか。私の知り合いで60代の方ですが10月~3月の間ほぼ毎週のようにレースに出てるような人もいます。その人曰く、寝たきり老人ならぬ「走ったきり老人」を目指しているそうです(笑)

82kgという体重だと、それを支える脚に対する負荷も大きくなります。脚にかかる負担は体重の3倍程度と言われているので、現状は250kg近い負荷が一歩一歩、脚、とくにヒザにかかっていることに。タイムの目標もそうですが、理想体重近くに減量することをまず目標にしてはいかがでしょうか。
これからも走り続ければ、いずれ体重ももっと落ちてきて脚に対する負荷も減ると思います。体重が減ってくれば同じ筋力でも走るスピードは段々上がってきますよ。

外を走ったほうが脚への負荷が高く走力の向上が見込めますが、今のトレッドミル中心の練習ペースをもうしばらく続けて、とりあえず体重を減らしたほうが良いと思います。やはり年齢に対して、体重が少し気になりますので。私もトレッドミルや筋トレで1ヵ月半ほど脚を鍛えてから外でのランニングに切り替えました。

2年ほどはハーフ中心にされてもいいと思います。15km走をしたとき、スパートの2~3kmが6kmのロングスパートに伸ばせる(粘りが出る)ことと、30km走が行なえるようになれば、フルマラソンにチャレンジしてみると良いでしょう。

今回の初ハーフのように、スローな入りでラストにペースアップのペース加減を調整しながら全体の底上げを図るのも重要です。

ただ、一点だけ厳しい現実を申し上げるなら加齢による運動能力の低下は避けることができません。現状は今まで本領発揮していなかった筋力や心肺能力が覚醒した効果と考えるのが適切でしょう。今後は筋力維持に努め、お持ちの身体能力をどこまで効率的にマラソンで活かせるかという頭脳派ランナーを目指すのが安全と思います。

補強トレーニングとして筋力トレーニングをお勧めします。何も「ものすごいこと」をする必要ありません。トレッドミルで走る前のスクワットと腹筋で十分でしょう。

初ハーフのレースの展開は理想的です。今後も「タイム」を目標にするのではなく「最終盤に皆をごぼう抜きにする」をレースの目標に置かれてはいかがでしょうか。私自身は、最終盤に「明らかに自分より年上」にスイスイ抜かれ非常に悔しい思いをしょっちゅう味わっています。「気持ちよくレースを終える」がいちばんです。

そんなレースの実現のためにも、やっかいなヒザなどの関節系の故障は避けたいところ。やらかすと長引きます。練習前後のストレッチを入念に行いましょう。

『全日本マラソンランキング』のランク入りを狙ってみてはどうでしょうか? 必然的に、フルマラソンをそこそこのタイムで完走することが必要です。私の父は現在72歳ですが、70の時に自己ベストの3時間29分というタイムを出しています。父も走り始めたのは60過ぎてからです。それまで、学生時代を含めて運動経験はゼロ。そのくらいの人のほうが、伸び代がある、ってことだと思います。

年齢を考慮すると今後ハーフマラソンを速く走る目標を立てるより、フルマラソンやウルトラマラソンに挑戦したほうがいいのではないかと思います。フルマラソンであれば、今の練習でも5時間くらいで走れる可能性があります(ハーフのタイムが2時間程度の場合は、フルの予想タイムはハーフの2.4倍程度といわれています)。

ハーフが初ということでしたが、様々な距離、大小いろんな規模の大会に出場してみることをお勧めします(フルも含めて)。そうすると方向性は見えてくると思います。私の体験ですが、この3年間に28のフル~10kmの大会に出場しました。その結果、自分の場合はハーフ~10kmの距離の高低差のあるコースレアウトが楽しめるという傾向が分かってきました。これから楽しみですね、かんばってください!

体格や、若い頃の運動体験や運動能力などによりさまざまではありますが、そのうえで多くのランナーがやっていることは「食事療法+定期的な運動」。距離もスピードも上げられる「走れる身体」へと変わっていきます。自分の身体を実験台として、いろいろ試してみると面白いと思います。人間の身体能力は想像以上に精巧で、数値で捉えられますよ。

この先10年とおっしゃっているので、ちょっとした投資として、最近流行っている心拍計のついたGPS腕時計は面白いと思います。これで測定した結果は身体の能力が数値で捉えられ、アプリ等でビジュアルで見られるので(ある練習をしたら、同じ距離を走った時に心拍数が上がらなくなったとか…)練習や体調管理の参考になりますよ。

60歳でハーフを完走! この先の指針の立て方に寄せられたアドバイスには、得意になるであろうジャンルの提案や、レースの楽しみ方の例、故障を減らすための減量のすすめなどがありました。元気にレースデビューできた今の身体を大切にメンテナンスしながら、気持ちよく、一日でも長く走れたら理想的ですね。





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