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【悩み解決!】高齢者の心拍数管理について

2018年6月28日

2年前の故障から回復し、以前のようにフルマラソンへの出場を目標に練習中。しかし82歳と高齢のため、心拍数をどこまで上げて練習していいのか分かりません。5km×10回のビルドアップ走の結果を見ると、3~4kmあたりで平均心拍数136~137拍/分(平均ペースがキロ7分45秒~59秒)。4~5kmあたりでペースがキロ6分台に入ると心拍数は160~170拍/分、さらにキロ5分台に入ると180-200拍/分に上がります。調子が上がってくるといつの間にかスピードが上がっています。健康診断では問題ないものの、以前激しい練習をした時期に血管年齢がプラス12歳になったことがあり、ただでさえ加齢によって老化した血管にダメージを与えるのではないかと心配しています。
 (やのけんさん・82歳・ランニング歴12年)

82歳という年齢からすると最大心拍数が180拍/分を超えるのはなかなかありえないです! 年齢というより個人差があることなのであまり心拍数にとらわれることなく、無理をしない範囲で追い込めばいいと思いますよ。

最大心拍数の目安は、「220-年齢」と言われていますから、本来質問者さんは140拍/分前後が最大心拍数です。しかしこの指標は80歳まで想定されていないでしょう。短時間ならともかく、150拍/分以上を長時間継続されるのは少し危険と考えられるので、レースでは最大の80%である120~130拍/分を目安に走るのが賢明かと思います。

「220-年齢」は普段運動をあまりしていない人の場合の、トレーニングでの目標心拍数だと思われます。しかしランナーであれば、それより20〜30はプラスして良いでしょう。180〜200拍/分まで追い込めるのは、とてもスゴいことです。心拍数だけでなく、トレーニング中の主観(どれくらいキツいと感じるか)も踏まえて、これからもトレーニングを継続してください。

心拍トレですが、先輩が何を目的にランニングをしているかによると思います。「大会に出続ける・完走する」タイムなら今のままで十分ですね。むしろ、血管を気にされるなら、筋肉と骨を大事にし、キロ5分台で走るなどの負担の大きな練習はする必要がないと思います。

人それぞれ身体機能は異なっていると思っています。84歳の私の場合は、自分が走っているとき「苦しくなく、いつまでも走り続けられるペース」が大切です。大好きなマラソンを何歳までも続けるために最も重要なことは、「無理」をしないで「サボラナイ」ことと思っています。無理をすれば、そのツケは必ず返ってきます。

血管の健康を考える場合、中性脂肪をコントロールすることはとても重要です。中性脂肪の高値は動脈硬化のリスクを暗示するからです。自治体が実施する健康診断等で血管年齢や動脈硬化率を測定してもらうのがいいでしょう。

質問者さんの場合、今から記録向上や心肺機能の強化を目指すよりも、タイムの維持やシーズンを安全に走る、エイジングケアを意識したランニングをお薦めしたいです。今シーズンも元気に完走を続けた!という朗報を幾年も聞きたいです。

そのための目標設定ですが、心拍数が150拍/分以下程度だと負担が少ないと思います。用心していただきたいのは運動後の血圧、心拍数、血中酸素濃度。心拍数と血圧は密接な関係にあり、心拍数が無酸素運動領域にまで上昇すると血圧も上昇します。血圧が130を超えていれば明らかに無酸素運動になっていますので、ペースを落として練習してください。細い血管が持ち堪えられず、裂けたり血液中のカスが詰まったり(梗塞といいます)する危険を伴います。
心拍数はGPSウォッチで測定されているので問題ないでしょうが、血圧計の値を重視してください。またできれば血中酸素濃度計も準備していただき、値が「すべてのトレーニング種目において90%以上、LSDでは95%以上」であるようにペース設定してください。

自身の年齢を考えると不安もあるものの、ペースアップできてしまうゆえに心拍数管理が気になっている質問者さん。一般的な最大心拍数数値の指標を元にした回答、また自らのコンディションの感覚や血圧などを併せてチェックする、といったアドバイスが寄せられました。モチベーションの源である向上心と「無理しない」のバランスをとって、納得のいくランニング生活が続けられたらベストですね!





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