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ランナーズマイスターの活動インタビューvol.1
手作りで始まった"雪国・新潟"真冬のリレーマラソン
ランナーズマイスター事務局より、事務局メンバーが出逢ったランナーズマイスターをご紹介します。
今回は、新潟県にお住まいの初級資格者です。
舩久保 徹さん(36歳)
ランナーズマイスター初級
職業:消防士
中学3年生の時に市内の駅伝に助っ人で参加したことをきっかけにランニングを始め、現在は駅伝やトラックレース中心で取り組み、5000mで16分を切ることを目標に月間300kmのトレーニングを積んでいる
雪国ランナーの冬を変えたい!大会開催で「走りたくなる」冬に
舩久保徹さんは、新潟県在住の消防士ランナーです。「雪が降ったら走れない」「冬は冬眠の季節」というのが雪国・新潟県の風潮。でも、どんなに小さくても目標となる大会があれば、ランナーは冬でも継続して練習するようになるのではと考え、2006年2月12日に自身の名前を大会名として第1回「舩久保杯」(5000mタイムトライアル)を開催しました。
第1回舩久保杯は、近隣の陸上競技協会のメンバーに声を掛けて20名が参加。優勝者は舩久保さんご本人でした。第4回以降は参加者数が増え、タイム計測が困難になったこともあり、リレーマラソンへ種目を変更。周回数のカウントは各チームで行い、60分毎に本部に報告された周回数で勝敗を競います。12回目の開催となった2017年大会では5歳から73歳まで、約430名で2時間リレー、4時間リレーの2部門が行われました。
舩久保杯へのエントリーは、メール、Facebook、口頭などで舩久保さんへの直接連絡のみ。地元の酒造や農家、菓子店の協力を得て、参加賞や賞品も年々豪華になり、参加者同士の口コミだけで、現在の大会規模まで大きくなりました。また、ボランティアでの大会運営のため、今年度は徴収した参加費から必要経費を差し引いた分は、全額「糸魚川大火」の義援金として寄付しています。
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舩久保杯名物!?走る前の『除雪作業』も楽しみのうち
開催地の新潟市は、県内では比較的降積雪が少ない地域ですが、2012年に行われた第7回大会ではトラック内に60cmの積雪があり、開催が危ぶまれました。しかし、当日の朝から自主的に集まった参加者によって1レーンから3レーンまで除雪作業が行われ、なんとか11時のスタートに間に合い、無事開催されました。今では、レース前の雪かきも舩久保杯の名物となり、除雪作業を楽しみにする参加者も。
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「当日のスタッフは数名いるものの、計画から事前準備、当日の仕切りまでをひとりで行うため、参加者数をこれ以上増やすことは難しい。でも、この大会を通じて冬の新潟でも走れる場所は作れる、新潟の冬でもランニングを楽しめるということを伝えていきたいです」(舩久保さん)