1974年千葉県柏市生まれ。出版社勤務を経てイギリスへ留学、陸上競技のコーチ資格を取得。帰国後の2005年10月、会員制ランニングチーム「Harriers」を立ち上げ、代表を務める。フルマラソンの自己ベストは2時間36分01秒（10年別府大分）。
http://www.harriers.jp/
「テーピングとは20年来のつきあい」と語るのは、ランニングチーム・ハリアーズ代表の安喰太郎コーチ。
「大学生時代テーピングといえば、主に故障した箇所の保護や故障予防のためと考えていました。でも今は、故障と関係なくパフォーマンスアップのためのテーピングに注目しています」
レース前に自分で貼るだけで、さまざまなメリットが考えられるそうだ。
「ここでいうパフォーマンスアップとは、具体的にはより長い時間、より効率よく走れるようになること。タイムはその結果です。走る距離が長くなればなるほど当然筋肉は疲労する。効率のいいフォームを長く維持するためには、この「筋肉の疲労」を先送りしていくことが大切なのです。テーピングによって身体への負担を軽減できるのではないかと考えています」
テーピングは筋肉のブレを抑えるのと同時に、筋肉そのものをサポートし、それによって疲労を軽減して終盤のタイムの落ち込みを防ぐことに貢献してくれるというのだ。ということは、フルマラソンで多くのランナーの課題となっている「30㎞過ぎの壁」に対しても、テーピングは強い味方になるといえるかもしれない。
「ランナー・テーピングには、ひざ、足首、足裏などさまざまな部位と貼り方の種類があります。フルマラソン終盤に脚が痙攣する人は、ハムストリングスやふくらはぎに1本貼っておくといいでしょう。腸脛靭帯や腰に不安がある人もぜひ試してみてほしいですね。そして、あらゆるレベルのランナーにおすすめなのが足裏テーピングです」
と安喰コーチ。
「足裏のアーチは着地時の衝撃を吸収する役割を担っているのですが、疲労するにつれアーチが落ち込んでしまう。テーピングはその防止に役立ちます。自分が試して顕著に感じたのは、着地の安定性でした。特に左右のぐらつきが最小限に抑えられているように感じます。ランナーにとってテーピングは有効なツール。今まであまり馴染みのなかった人も上手に活用して納得いく結果に結びつけてほしいですね」
テーピングは、休日のLSDなど一度に20㎞以上走る時や、ペース走・インターバル走などのポイント練習の時に貼るのが効果的です。練習でもレースでも、後半過ぎ、脚に予想外の痛みや疲れが出てくることがありますので、スタート前のウォーミングアップ時、汗をかく前にテーピングをしておきましょう。
また、レースで初めて貼るのではなく、必ず練習の時に試しておくこと。特に足裏は形状に個人差があるので、自分に合う貼り方を見つけておくことが重要です。
テープAの切り込み部分をY字に開き、親指横から包み込むようにかかとまで貼る。
テープBの中心を足の甲に貼り、左右に伸ばしながら剥離紙をはがし、足裏へと回していく。
足の外側（小指側）のテープ末端を、足裏にしわを作って斜め下に引っ張りながら貼る。
足の内側（親指側）のテ―プをしっかり押さえ、もう片方の末端も斜め下に引っ張りながら貼る。
親指側から見た完成図。最初のテープAは足の親指からかかとまで一直線になるように貼る。
足裏側から見た完成図。テープBは正面から見てVの字になるようにクロスさせながら貼る。
「しっかり粘着50㎜」1個付き
「スパッとホルダー」に「しっかり粘着50㎜×4.5m」1個がついたセット。テープを使い切った場合、別売りのテープのみ購入し、詰め替えができる。
オープン価格
（参考価格1,600円）
（足・ひざ・腰用）
50㎜×4.5m
最初は「スパッとホルダー」&「しっかり粘着50㎜」1個付きを購入し、その後、詰め替え用としての購入がおすすめ。
オープン価格
（参考価格1,000円）
※全国のドラッグストアなどで購入できます。
（腰・ひざ・太もも用）
75㎜×4.5m
通気性のある素材で、日常生活でも使いやすい「快適通気」。
オープン価格
（参考価格1,500円）
※こちらの商品は、テープ幅が75㎜のため、テーピングカッター スパッとホルダーは使用できません。
