ランナーが直面するトラブルの中でも上位を占める「ひざ外痛」。「痛くなる前に防ぎたい」、「痛みを和らげたい」というランナーのために、その撃退方法を、『ランナーズエイドカイロプラクティック』の院長であり、フルマラソン2時間19分のベストタイムを持つ後藤敏雄先生にきいた。

「ひざ外痛」の原因は、シューズの擦れ方と
座ったときの姿勢に現れる

 ランナーの「ひざ外痛」は、ももの外側と内側の筋力差が原因になっているケースがとても多く見られます。ほとんどのランナーは、ももの外側の筋力が強く、内側が弱い傾向にあります。ランニング中、ひざは推進方向にまっすぐ伸びるのが望ましいのですが、ももの外側の筋力が強いと、そちらに引っ張られてしまいます。その結果、ひざが外側に開いた「ガニ股」のようなランニングフォームになります。このようなフォームは、ひざの外側に負担がかかりやすく、痛みを生じさせる元凶と言えるでしょう。そんなことを言われても、ももの外側と内側の筋力差なんてわからない、という方は以下の2点をチェックしてみましょう。

今痛みがない方も必見!簡単にできるセルフチェック!

ももの外側とおしりをストレッチ!

寝る前やテレビを見ているときなど、ちょっとした時間にももの外側とおしりをストレッチしましょう。疲労がたまるとフォームの崩れは大きくなります。ひざに痛みがでる前段階として、ももの外側の筋肉に張りを感じた人は多いはずです。また脚の根元である骨盤とその周りについているお尻の筋肉も、疲労がたまるとフォームの乱れる原因となるので、ここもよくストレッチしておく必要があるでしょう。
おしりとももの外側の張りが緩和されれば、ひざがしっかりと前に出るようになり、スムーズな重心移動が感じられるようになります。その結果、ひざへの負担を減らすことができます。

ももの内側を鍛える!

ももの内側を強化することで、筋力差を小さくする方法です。机の脚や壁の角に片方の足を引っ掛けて身体の中心方向に力を入れたり、イスに座ってピラティスボールなどを両ももで力を入れてはさんだりするといいでしょう。回数は無理のない範囲で構いません。続けられることを意識できるといいと思います。

即効性があるのは、ひざサポーター!

3カ条の最後はひざを内側に誘導する効果のある「ひざサポーター」の着用です。筋トレやストレッチはもちろん大事ですが、すぐに改善できることではありません。「レースが近いからどうしても走りたいんだ」「筋力差が改善されるまで待っていられない」という方は、「ひざサポーター」を着用しましょう。当然のことですが、ひざの外側に掛かる負担が軽減されて痛みが出なければしっかりトレーニングができ、繰り返しトレーニングができれば結果につながります。現在痛みが出ている方はもちろん、痛みの予防としてもおすすめです。

商品名:ランニング専用
ひざサポーター
価格:2,700円+税
サイズ:S/M/L
カラー:ブラック
販売先:スポーツ量販店・公式オンラインショップ
(http://shop.okamotogroup.com/)

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