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スント 一昼夜を駆け抜けたチームサロモン サロモン

2009ハセツネで赤い彗星と化した4人の激走

サロモンとスントで全身を包み奥多摩の山中で自分と戦い続けた4人のランナー。
2009年10月11日、昼1時に火ぶたが切られた日本山岳耐久レース(通称:ハセツネ)で、71.5kmの苛酷な
山岳レースを見事完走した。好記録と感動的なゴールを演出したのは強い心と装備であった

千藤茂樹さん(42歳)後半の猛追で目標タイムクリア! 記録11時間26分33秒
岡本直也さん(33歳)心拍数による計算高いペース配分 記録11時間31分31秒
清水 貢さん(33歳)一歩一歩の積み重ねで完走 記録13時間54分01秒
松本英敬さん(37歳)厳しいレースも持ち前の粘りで走破 記録14時間52分35秒

写真左から千藤茂樹さん、岡本直也さん、清水 貢さん、松本英敬さん
おんたけ100kmレポートはこちら >>

千藤茂樹さん(42歳) 記録11時間26分33秒 「後半の猛追で目標タイムクリア!」

レースを戦い終えて・・・

目標としていた11時間台で走り切ることができました。過去2度の参加では、いずれも第二チェックポイント以降に大きく失速してしまっていたんですが、今回は佐藤英人さんからのアドバイスを参考に、前半は抑えて、余力を残すことを心掛けました。そして、後半の下りでペースを上げ、前を走るランナーを抜いていくという作戦がはまりましたね。これまでの記録が13時間台後半でしたから、2時間以上のタイムアップです。自分でも嬉しいです。

XT WINGS VEST 10+3(バッグパック)

「フロントベストがフィット感を向上」

まるで身体の一部のようにフィットするバッグパックです。コースは上り下りと細かいコーナが続きます。跳んだり、滑ったり、止まったりして、スロー&ファーストで全身を激しく動かし、揺らしながら走りますよね。その身体の動きにバッグパックがぴったりとついてくるんです。フロントがベストになっているのがいい。装着していることを感じさせないんです。ベストのポケットは、補給食などを入れるのに最適な容量で、また、走りながらそれをスムーズに取り出すことができるんです。このバッグパックで走れたから好記録が出たといってもいいと思います。

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岡本直也さん(33歳) 記録11時間31分31秒 「心拍数による計算高いペース配分」

レースを戦い終えて・・・

天候やコース状況がよかったこともあり、長丁場のレースも楽しめました。ハセツネは今回で9回目の参加ですが、これまでのベストは8年前に出した11時間45分でしたから、11時間31分は僕の新記録。装備の充実と、これまで以上に負荷をかけた練習の結果かな。SUUNTO「t6」で心拍数をチェックすることで、自分を客観的に見ながら走ることができます。そのおかげでしょう、後半も足が止まることはありませんでしたよ。

SUUNTO「t6」

「山岳レースに必須の高度計」

 練習時に活用したのがEPOCの算出機能です。EPOCとはトレーニング後に身体が回復するまでに必要とした酸素量のことで、トレーニング強度を数値で表してくれるんです。身体にかかった負荷が可視化されることで効果的な練習ができ、EPOC値やトレーニングレベル(160bpmあたりの心拍数を維持して20km走を行うなど)を上げ、心肺負荷をかけてトレーニングしました。レース中は心拍数計測と高度計が大活躍。トレイルレースって、距離とは別に後どれくらい上るのか、また、下るのかというのが、走っていてとても気になりますから、それが分かるのはありがたいです。

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清水 貢さん(33歳) 記録13時間54分01秒 「一歩一歩の積み重ねで完走」

レースを戦い終えて・・・

 前半に蓄積された疲労が三頭山(約36km地点)の下りで出ましたね。脚が動かなくなってしまった。それからは、もう完走だけを目指して歩くような状態。9月下旬に右足首を痛めてしまったこともあり、それからは十分な練習ができていなかったので、脚力が落ちていたのは自分でも感じていたし、不安はあったんです。10時間台でのゴールを目指していたので、結果は決して満足いくものではありませんが、無事完走できて、来年に期する思いは一層強くなりました。

FAST U JACKET(ジャケット)

「熱や汗を効率よく発散」

 歩き始めてからは、寒さを感じるようになり、すぐにジャケットを着ました。生地は非常に薄いのですが、風をしっかりシャットダウンしてくれましたから、動いていればそれ以上に身体は冷やさずにすみました。軽量な上に収納時はコンパクトになるので、バッグパックに入れてもまったくジャマになりません。夜間走行や標高の高いコースで行われるレースでは、ジャケットは外せないアイテムですよね。メッシュ素材などを使用しているため熱や汗を効率よく発散してくれ、蒸れることもありません。疲労した身体をゴールまで導いてくれたアイテムに感謝です。

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松本英敬さん(37歳) 記録14時間52分35秒 「厳しいレースも持ち前の粘りで走破」

レースを戦い終えて・・・

 今は無事に完走できたことが嬉しい。三頭山までは、いいペースで行けたので、これまでのハセツネのベストタイム12時間20分台は更新できるかなと思っていたんです。でも、その後に転倒してしまい、足首を捻り、それでリズムが少し崩れましたね。特にヒザに負担のかかる下りで力強い踏ん張りができなくなりました。ハセツネは難しいですね。レースは厳しいものでしたが、今回、最大の収穫は自分にとってベストなアイテムに出会えたことかもしれません。

XT WINGS (シューズ)

「着地に不安なし」

 安定感がこのシューズの特徴だと思います。着地や踏み出しで足元がぐらつかないんです。どんなスピードや体勢からでもピタリとソールが地に着く。そして踏ん張ったときには、多少ぬかるんでいたり、荒れていたりする路面でも滑ったり、ねじれたりすることなく、グイッと力強く蹴り出せるんです。私はかなりの捻挫癖を持っているんですが、「XT WINGS」をはくようになってからは、その心配がなくなりました。不整地を全力で走るトレランのシューズにおいて、この安定感、安心感は何よりも大切だと思います。

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チームアドバイザー・佐藤英人さん(40歳)の完走記 記録9時間48分22秒

 レースは楽しめましたが、ちょっとバテましたね。特に前半はペースが上がらず、三頭山の上りでは後ろから来るランナーにも抜かれっぱなし。でも、そこで無理に飛ばさなかったことで、後半は追い上げられました。大岳山の下りから、傾斜が緩やかになっていくところは、ずっと走れましたからね。アイテムでは、今回は特にふくらはぎ用のスパッツ(EXO U CALF ※2010年春発売予定)がきいたように思います。着圧で疲労感や倦怠感を軽減してくれるのかな。走っていてもすごく気持ちがいいの。それからバッグパック(XT WINGS VEST 10+3)と一体化したベストもフィット感が高い。僕はジェルボトルとエナジーバーを各3本、顆粒のスティックを7本、それから水を2.5L入れて走ったけれど、ハセツネで必要と思われるものを入れると容量がピッタリなんだよね。機能性、実用性はもとより、コース状況や走る距離まで考えられて作られているかのように思えますよ。今回はチームサロモンの4名のランナーが無事完走できて嬉しく思います。

ハセツネフォトアルバム



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